日本の宝

 水曜担当の鈴木(良)です。

 11日付日経に第3回日経GSRシンポジウムの広告記事が掲載されていました。基調講演を行った元世界銀行副総裁、シンクタンク・ソフィアバンク シニア・パートナー西水美恵子氏の「雷龍の国ブータンに学ぶ」の記事が目に留まりました。

 講演要旨は「情熱と信念を持つ経営者こそ日本の宝」ですが、ブータン国王雷龍王4世が提唱した「国民総幸福量」のもと、ブータンでは経済的には貧しいが国民の97%が現状の生活に満足している結果が出ているという。指導者が民の幸福追求を最大限可能にするよう努力すれば国は栄えることの証である。

 ここで、坂本教授の登場である。日本にはブータンにはない宝がある。『日本で一番大切にしたい会社』(坂本光司著)で紹介された経営者、そこで働く従業員である。講師はこう語っている。先見の明があり従業員を大切にする経営で成長する経営者が数多くいる。仕事に情熱と信念があり、頭とハートがつながっているから成すことすべてが光る。心に訴えるものがあるから、従業員、顧客満足を高めて持続可能な成長を可能にする。

 そしてこうも語っている。経営者だけでなく、従業員一人一人が家族、職場、地域社会で何をすべきかではなく、自分がすべきことをどうとらえるかと問い、リーダーシップを持って行動してほしいと。

 冠たるグローバル企業が参加したシンポジウムで、坂本哲学が披露されたことは嬉しい限りであるし、時代は確実に人間中心の経営に移っている感がある。また、同シンポジウムでは、ソーシャルビジネスへの取り組みとして、アミタホールディングス、ファーストリテイリングが紹介されていますので、興味のある方はご覧ください。

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