S社視察

 水曜担当の鈴木(良)です。

 7日、Kさんの計らいでゼミ生を中心に横浜のS社を視察しました。集中監視制御システムを得意とする高度な技術を持ったIT企業です。

 60名ほどの社員の4割が東大、京大、東工大など一流大学の卒業生が占めていると聞いただけで、身構えたくなりますが社員の皆さんの明るい表情をみるとそれは杞憂でした。

 IT企業というと、門外漢の私には冷たい感じがしますが、全員参加型の経営を徹底しており、人材育成には、義理・人情・涙節で臨むアナログ志向を貫いているのです。社員こそが主人公で、自分たちの決めたことは責任を持つ姿勢が、明るく生き生きした表情を生んでいるのでしょう。

 経営のガラス張りは徹底しており、例えば人事考課、それにもとづく給与、賞与の査定も社員全員で決めているし、就業時間、有給休暇なども全体会議で決まっています。徹底した話し合いにより、より良いものを生み出し、その過程で社員の絆が深まっているのです。

 この背景には、当社の社員理念「価値ある人生を、価値ある仲間と、共に切り拓く」があります。また、ボトムアップ型経営を認める経営者の才覚によるところが大です。

 もちろん、経営の効率化という点では課題も多いようですが、社員が働く価値を見出し、それにより当社の使命である「創り出す技術で、社会を感動で進化させる」ことが実現できていることを考えれば、何よりも大事なのは社員満足度かもしれません。

 最先端のIT企業に、社長夫妻を中心とする大家族の温かさを見た気がしました。

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