理念浸透・リーダーシップによる学校経営再生

今日は夏至。すばらしい日本晴れですね。日本晴れというネーミングが大好きなのですが、雲ひとつなく、どこまでも深くブルーな空を見ていると、表現は陳腐ですが、心が洗われます。空を見ていると心がリセットされます。

ところで、昨日の日経新聞夕刊9面~11面の品川女子学院校長の漆紫穂子さんの話がすばらしかったので、シェアしておきます。

存続の危機にあった学校の改革を例に、理念浸透やリーダーシップ論についてのヒントが書かれています。以下、少し長くなりますが、自分に響いたことばを書いておきます(一部修正あり)。

【改革について】
改革で必要なことは、過去を否定しないこと。改革をする人は過去に行ってきたことにも必ず意味があると考えるべき。周囲に協力してもらうためにも、過去を否定しないこと。

【理念浸透について】
上から落ちてくる目標は、その人の心からのものではないため、みんなの目標にはなりえなかった。そこで原点に戻り、2年間かけて創立の理念から振り返り、一人ひとりの教員や職員がやりがいを感じる瞬間をすり合わせ、皆の言葉をつないで学校のミッションを作成した。

【リーダーの役割:環境整備】
人は変えられない。ただし、環境を変えれば、結果として人の行動は変わる。リーダーの仕事は、仲間の「心のスイッチ」がオンになる環境を整えること。「好きなことをやっているとき」「目標ができたとき」「できないことができて褒められたとき」「人のためにやるとき」。これらが、人の心にスイッチが入る4つの瞬間。

【リーダーの役割:決断】
リーダーの重大な仕事は決断です。私は、本当に大事なことは人に相談しません。私自身の軸は決まっています。在校生が卒業後に社会の役に立てる教育をすることと、卒業生の母校を守ること。この2軸に照らし、自分の私利私欲が入っていないかチェックすると、直感がわきます。後は、ロジックで裏づけしながら、直感を仮説にしていきます。仮説を持たずに先に相談すると、軸がぶれてしまう。自分の心に聞くことを優先します。それでも、決断するときは不安がつきもの。最悪のストーリーも描いて、それに備えて、可能な限りの手立てを尽くします。

その他、珠玉の言葉満載です。ぜひご一読を。

空ばかり見ていないで、今日も前へ前へ、すいすいと。

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「理念浸透・リーダーシップによる学校経営再生」への1件のフィードバック

  1. 昔の話しで恐縮ですが、富永さんの文面拝見して、ガースナーさんの改革に似ていると感じました。