幼馴染

野口具秋です。

「幼馴染のあの頃は 青いレモンの味がする…」。
男性4人コーラス、ダークックスと並んで、
家庭に爽やかな歌声を運んだデュークエイセスが歌った歌です。
お手てつないで通った幼い男女の出会いから
家庭を持つまでの爽やかな歌でした。
今でも幼稚園児を見ると歌っています。

このような可愛い話ではありません。
とっくにお迎えが来ても文句をいうやつはいないと思います。
転勤族であった私にはたった一人の幼友達で
年に数回安い居酒屋で酒を飲み交わします。決まって新宿です。
昔の家から1番近い盛り場だったのです。
20円で来ることができました。

会うと挨拶は決まって、
「まだくたばりそうにもないな、俺は忙しいから暇になってからくたばれ」。
レベルの高くない話をあっという間に3時間ほどします。
昔から言いたいことを勝手にほざいているとしか
言いようのない会話に終始します。
多分、家庭内では孤独なのだろうと想像しています。

2次会は西口の「思い出横丁」、「焼きとり屋横丁」です。
50年前はとっくに在りました。
わけのわからない天丼が30円だったと得意げに説明したら、
隣り合わせた女性にたいそう受けたので話を続けたら、
いつの間にかそっぽを向いていた。
どうでもよかったのだろう。
次回開催の日取りも決まり、
どちらかがくたばるまで続くことになりそうです。

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