高齢化社会におけるマーケティングと組織浸透のリーダーの考察
土曜日担当 佐藤浩司です。
「2010年からの人口構成の激変」
なんとなく高齢化で、日本経済は伸びないのはないかと
感じられている漠然とした将来観に、統計を元に数値を与え、
極力イメージを現実に近づける内容にし、高齢化社会、
成熟化社会におけるリーダーのあり方や仕組みづくり、
使命感に伴う実行力を考える時期ではないでしょうか?
それは、下記統計表の事実があり、高齢化により労働力人口
が減っていくことで、リーダーが新価値作りとそれを実行し、
浸透させる仕組みづくりを行わなければならない。
下記は、人口の年齢構成の、今後10年~20年の変化、つまり
確定した未来を示す表である。内容は、シンプルであるが、
意味深い長期計算で、統計としてもし無い場合には、参考に
して頂ければ幸いです。
これから20年、人口構造の変化を示し、起こりえる事情を
共に考えてみたいと思います。
人口や所得が増えれば、消費は増えますが、人口や所得が減れば、
消費も減ります。更に高齢化になれば、医療費・福祉費も増えます。
(単位万人:2010年の人口の年齢構造は厚労省)
四捨五入前の、年齢別人口は
0~9歳(1103万人)、
10~19歳(1196万人)、20~29歳(1431万人)、
30~39歳(1820万人)、40~49歳(1648万人)、
50~59歳(1660万人)、60~69歳(1797万人、
70~79歳(1280万人)、80歳以上(804万人)
(2010年)総人口は1億2700万人である。
表では、全体概観のため、小数点以下考えず傾向を
把握するという意味で、簡略化しています。
80代超の方は、実際、死亡されているが微数のため省きます。
記
10~20年 20~30年 20年間
年齢 2010 2020 2030 増減 増減 増減
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0~9 1100
10~19 1200 1100 -100
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20~29 1400 1200 1100 -200 -100 -300万人
30~39 1800 1400 1200 -400 -200 -600万人
40~49 1650 1800 1400 +150 -400 -250万人
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50~59 1650 1650 1800 - +150 +150万人
60~69 1800 1650 1650 -150 - -150万人
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70~79 1300 1800 1650 +500 -150 +350万人
80~ 800 1300 1800 +500 +500 +1000万人
800 1300
800
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*吉田繁治 著「ビジネス知識源」より引用
【50歳以上の人口が50%以上を占めるようになる】
2010年現在、50歳以上の人口は、5550万人(総人口の44%)、
平均寿命は男性78歳、女性85歳です。
人生50年のあと、30年あります。これは、日米欧の先進国10億人に
共通。今、日米欧は、どの国でも60歳以上に見える人が多い。
日米欧の歴史は、仕事をやめた後、30年の人生があるという
世界で経験していない未曾有の時代に向かっています。
戦後60年の変化です。
*特に日本は、日米欧と比較し、高齢化が10年進行。
20才から49才の合計では、20年で、1150万人(24%)減って
しまう。これは、現在の20才から49才を顧客層として対象に
した商品カテゴリーとサービス・カテゴリーは毎年、売上が
減るということを意味し、
「所得が増える世代人口(20~49歳:2010年は4850万人)が
減少に入った時期」と考えることが妥当なのでしょうか。
人口減少になることで、国民の消費意欲や消費可能総額減り、
設備余剰による生産力の過剰、需要不足という経済になる
可能性も否定できません。
ターゲットの所得が増えれば、消費は増えますが、所得が
減れば、消費も減ります。また、ターゲット市場は、いつまでの
回収設定か?
それをすることによって何を実現し、ターゲットとサービス
提供者に何が得られるか?を想定し、常に考え、社員に
伝え訴えつづけ、理解を得て方向を示し、導くことがリーダー
の役割としてますます重要になってくるのではないでしょうか。
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