すでに起こった未来

良い会社:普通の会社:悪い会社の割合は、2:6:2だったのがバブル後20年が経ち2:2:6になったとは坂本先生の見立てです。

最近、この格差を大変実感しています。
というよりは、「理念経営のすすめ」を志してから、良い会社やそれを目指そうとする会社に出会う機会が多くなってきたので実感するようになったといったほうが適切でしょうか。

今、わが社には、人本主義で社員を活かして「良い会社」を目指そうとする企業と相変わらず資本主義の論理で社員に犠牲を強いて「悪い会社」に追い込まれつつある企業の両方から人に関する相談が舞い込みます。

もうまったく課題が違ってきています。
同じ時代に存在する企業なのかというほど課題が違ってきています。

片や、すでに法定雇用率を達成しているのにさらに障がい者雇用を充実させてよりよくしていこうとしています。

片や、障がい者はおろか健常者の社員さえ信用せず、当然必要な経営情報すら開示せず、上から従わすことに躍起になっています。

両社とも社歴は10年以上経過し、社員数もほぼイコールです。
ビジネスモデルがよいため、業績は現段階ではそれほどの差がついていません。

ですが、この先、どんどん差がついていくであろうことが手に取るようにわかります。

優れたビジネスモデルだけでは持続可能な経営はできません。
やがて他社が追随し差別化は解消されていくことになるからです。

今ある優れたモデルを工夫して、改善改良をし続け、変化して新しいニーズに応える事業に脱皮していくことが必要不可欠です。

それを実践するのは、一人一人の社員の力しかないことは明白です。
その社員のモチベーションを高めていくことがいかに重要な経営課題であるか、将来「良い会社」になるであろう経営者は悟っています。

このことに対する思いの差が10年先の企業の栄枯盛衰を決しています。
今していること、それは‘すでに起こった未来’なのだということを肝に銘じたいものです。

小林秀司

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