石巻

野口具秋です。

春を飾るページェントに選抜高校野球大会があります。
高校球児が力一杯白球を追いかけます。
今回の話題は震災被災地宮城県代表石巻工業、
主将安部翔人選手の選手宣誓でした。
仲間の言葉をつないだ力みのない、爽やかな宣誓は
多くの高校野球ファン、国民に感動を呼んだ気がします。

4点先行された石巻工業は神村学園に
4回、いったん逆点に成功したものの9対5で敗退しました。
甲子園での勝利を手にすることはできなかったものの、
一勝に勝る勇気と元気を石巻にもたらしました。
ラジオの実況を聞きながら、
懸命に復興に取り組む住民の笑顔がそう告げています。

仙台に参集した目的は
被災地女川、石巻を訪れることが含まれています。
倒壊家屋19,000軒、死者・行方不明者3,900人の惨状です。
1年が経過しての被災訪問です。
決して避けていたわけではありません。
東北の生産物を1年間買い求めています。
累々と何キロも野積みされたがれきの山々、
広がる空き地、生活感のないわずかな市街地。
息を飲み、声も出せません。

車を停め、漁港と思える入江の岸そばに佇みます。
地盤沈下なのかコンクリートの岸辺です。
3階建てのビルが転がっています。
まったく人気ない漁港跡、無事な建築物は皆無。
1年前までの賑わいを静かな波音が何を語る。
同じ入江の道路上、奇跡でわずかな集落が無傷で残っています。
なにが生死を分け、存続をさせるのでしょうか。

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