心旅 福島編

野口具秋です。

いわき名物は、ウニの貝焼き、目ひかり、
大根の紫蘇巻き、それに大黒屋です。
ウニ、目ひかりは原発事故で漁獲自粛、
東京から夢を求めてやって来る大黒屋宝くじ売り場はとっくに閉店。
いわきの窮状がよく分ります。
磐越東線は小野小町伝説の奥深い山間の
小野新町駅に20分も停車して郡山へ向かいます。

49号線は会津若松に通じています。
磐梯熱海は熱海と同じく温泉地です。
駅から数分のところに美味しい蕎麦屋があります。
天ぷら付きの田舎そばが名物で、
大盛りのアナゴ天・イカ天が有名です。
「野口。そば大盛りにして俺と一緒に食べよう。」
彼と最後の食事になりました。
引継ぎ後、1年ほどで、赴任地で、
50前半に大腸がんで亡くなりました。
仲が良かったのです。

49号線、郡山ICそばに、そば処「しぶや」が在ります。
木戸をくぐる古ぼけた百姓屋の造です。
箱そばといって、大ぶりの木箱にたっぷりと
黒々した、ぶっとい、コシの強い打ち立て田舎そばが運ばれてきます。
辛み大根でガシガシ喉に流し入れます。もう、食べられません。
暫らくするとお腹すっきり。

磐梯熱海IC入口に、そば屋がぽつんと在ります。
雪景色がよく似合います。雪が舞うと行きたくなります。
早春に雪が降るのは日常的です。
苦みが走るふきのとう、アブラナ、ひめ茸の天ぷらが春を呼びます。
奥会津、桧枝岐の寒晒しそば、柳津、1日50食限定そば屋、
秘境山都・そばの里で用意される水そば。
火野正平さんとなぞる「こころ旅・福島編」です。

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