霜柱

野口具秋です。

携帯電話が鳴ったのは夜8時半を過ぎ、やれやれ夕食の時間でした。
「野口さん、何処にいるのですか」
「何処にいるって、自宅だよ」
「明日朝、仙台でインタビューです」
日にちを1日勘違いしていたのです。
9時に自宅を飛び出て、10時の新幹線に間に合いました。
おろおろ驚いて、狼狽頻りでした。

100万都市仙台駅は夜更けて人影も疎らです。
寒く寂しげな東北表玄関は一面の銀世界でした。
3年間、郡山から足繁く通った
この街が雪に埋もれているのを初めて見ました。
足元が凍っています。
タクシーの運転手に怒られました。
コンビニに寄り、いつものように酒肴品を買い揃え、
部屋で、もそもそポリポリ深夜の一人酒です。

岸和田の一人暮しの母が体調不良で
心細げに電話があったのは日曜日の朝でした。
世話になっているお隣に搬送をお願いする。
急いで大阪に出掛ける用意をします。
24時間急患を受け入れる徳州会病院で点滴を受け、一安心。
母親の傍で買求めた酒肴品を夕食に代え炬燵で一人酒。
翌朝、実家を出掛けました。

辺りは白く雪が残り、まだまだ消えていません。
1月の東京の積雪は久しぶりです。
雪が凍りついて、おっかなビックリ。
スキーに恋狂った時代はとうの昔です。
ふと思い出し、公園の土を踏みつけると、
サクサク懐かしい霜柱の感触が足裏にありました。
誰もいないを確かめ辺り構わず踏みつけます。

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