都内ハートフル視察兼これぞ坂本ゼミ視察 第2弾

皆様 こんにちは 佐藤浩司です。

先週に引き続き、障がい者つくし更生会那波専務様他
ゼミ生で伺った視察の報告です。

今週の視察先は、国立にある
株式会社藤波タオルサービス様です。

都内民間企業発のNPO法人東京自立支援センターと
融合し一体となって行っており、大いに興味をもって、
視察させて頂きました。

企業概要を簡単にご紹介させて頂きます。

会社創業 昭和42年9月20日、
資本金  2,000万円
従業員数 60名
年商   約13億円

常用雇用労働者   56名(うち障害者9名)
短時間労働者    48名
週20時間未満労働者 53名

障がい種別
知的陣がい者→7名(職業重度判定者3名)
 【知的陣がい者のうち自閉症2名】
聴覚陣がい者→2名(重度1名)

障害者雇用率9/56+(48÷2)=11.3%
重度障害者カウント=16.3%

1件の月額単価は、基本料金+1本5円です。
配達件数も7000~8000件前後と相当な数です。

また、ビジネスモデルとしては、保証金を
1~2ケ月お預かりするので、資金繰りも安定し、
、良いのではないかと思います。しかし、取引先の
外食産業は、景気の影響も受けやすいので、常に
新しい取組を行なっています。

現場を視察です。案内は常務の高森知様です。
一生懸命に仕事をする姿に感動!
挨拶もしっかり出来ていて、気持ちが良いです。

視察終了後、会議室で質疑応答、資料としては32枚で、
経緯や取組内容、課題、取締役会承認フロー、現在の
福祉サービス制度の説明等、貴重な情報をご提供頂き
ました。いくつか印象に残った内容を報告させて頂きます。

■社内の支援体制、
第2号職場適応援助者1名と障がい者生活相談員3名で、
家庭や支援学校、就労・生活支援センターとの連携を
取っています。また、近年では、国立市役所からの応援を
頂いており、地域に密着してしてきたことを感じる。と
言われております。これからの企業は、「企業イメージ」を
価値に置かなければ、継続して、営業(活動)できない
時代に入っているので、この取組は、参考になる事例では
ないかと思います。

視察の際に頂いた資料の一部を公開させて頂きます。

藤波タオルサービスから
就労継続支援A型『ともに一』へ

■NPO法人設立の経緯
①今まで特別支援学校等からの就職を前提とする実習を
受けて、どうしても藤波タオル(民間企業なども含め)
では能力的に雇用の難しい生徒が、公よりの給付金補助を
受けることによって、職業能力の不足している生徒でも、
雇用することができるようになり、ひとりでも多くの
障がい者の自立支援を行う

②本来なら時間をかけて訓練おこなえば一般企業に
入れるスキルを持っている障がい者が、この不況と
最低賃金の高騰で、一般企業への就労が大変に難しく
なっており、就職できなかった人たちは授産施投や
福祉作業所で、温かい見守りと心やさしい指導を受け、
自立の芽を摘まれてしまっている。そのような人たちを
『ともにー』で就労し、仕事を覚えて頂き自立支援を行う

③特例子会社設立では無く、何故A型を開設したか

④㈱藤波タオルサービスから2名の障がい者を転籍

平成21年度平均工賃(施設別)
 就労継続支援A型       75,746円
   【ともに-は110,000円以上】
 就労継続支援B型       13,091円
 小規模通所授産施投・作業所  8,208円 
通所・入所授産施設・作業所 12,590円 

このように資料を改めてじっくり拝見すると
企業→福祉へ、福祉→企業へ。とやるべきことが
たくさんあります。

坂本ゼミでは、「日本でいちばん大切にしたい会社」
大賞の審査基準に障がい者雇用率があります。

障がい者雇用は、CSRの観点から取り組む会社も
多いと思いますが、事業を見直し、障がい者と
一体となって、継続して事業をすることの
素晴らしさをより多くの企業様に知って頂きたいと
思っておりますし、1社でも障がい者雇用を行う
企業が増えると良いし、また。微力ながらその
お手伝いが出来れば。と改めて感じました。

最後に障がい者雇用系で資格がいくつかありますが、
簡単にご紹介させて頂きます。

第2号職場適応援助者とは、所属企業にて、
自社で雇用した障害者を支援する仕事です。
仕事内容は、障害者の就職を容易にし、職業の自立を
図るため、必要な技能の養成開発等の訓練を行います。
通常、その企業の業務内容を熟知した従業員が担当。
障害者職業センターまたは厚生労働省の認定機関の
行う研修を受け、資格を得ます。

障がい者生活相談員とは、障害者を5人以上雇用する
事業所において、「障害者の雇用の促進等に関する法律」
により、障害者の職業生活全般にわたる相談・指導を
行う障害者職業生活相談員を選任します。
資格は、施設経験者(3年等)や指定大学等を
卒業した者に与えられます。

村田光生 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

「都内ハートフル視察兼これぞ坂本ゼミ視察 第2弾」への1件のフィードバック

  1. 佐藤さん
    こんにちは!
    ご自身で視察した会社の報告をいつもアップして頂きありがとうございます。
    何かと勉強になります。
    それにしても1本単価5円のタオルで売上が13億円ということにビックリ。
    本当に相当数の数をこなしているのだと思いました。