第3回「四国でいちばん大切にしたい会社」大賞発表!受賞企業は3社

先週7日に第3回「四国でいちばん大切にしたい会社」大賞の表彰式がありました。
今年は3社が表彰されました。
これまでの歴代5社に比べて遜色のない会社です。

四国経済産業局長賞に輝いたのは電気機材卸売業の大豊産業 (香川県)。

ベテラン社員連中による謀反があり人事倒産寸前の経営危機に直面し乾篤之社長は、企業は全従業員の人間性が最も大切だということに気づき1994年から経営革新を行いました。

人づくりを通じて全従業員の物心両面の幸福を追求することを経営の究極の目的と位置づけていきました。
それから20年が経ち、まさしく人本主義の理念経営の教科書的な会社になりました。

乾社長は語ります。

「社員は社会のために、私は社員のために、仲間のために尽くす。」

やはりここでも大切にされた社員たちがモチベーションを高めて好業績という結果を出し続けているという法則が確認できました。

飲み屋に行くと、ここの社員は建設的な意見ばかりで会社や上司の悪口が一切出ない、ということでママに褒められたと乾社長はうれしそうに語っていました。

中小企業基盤整備機構四国本部長賞に輝いたのは前号で紹介した蛇行修正装置製造業のウインテック(愛媛県)です。

紙おむつ製品の85%は同社の装置を使って製造されているそうです。

協力会社をとても大切にしていて、30社とWINWIN会を構成して理念の共有に余念がありません。

「利益を分けると、さらに利益が生まれ、また潤沢な資金で研究開発が促進されて、お客様の実績と信用が高まる。」と駄場元定生社長。

社員も大切にしていると感じられるエピソードも語られていました。

それは同社の製品を購入した客先で、メンテナンスに行っている若い社員が下請けのごとくあしらわれていると聞き及んだ時、駄場元社長はすぐに駆けつけ先方の社員に啖呵をきって、本人いわく「どつき倒した」そうです。

どんなにつらくとも社員の口からは客先でその仕事をやめるとは云えないから、社員がののしられたり、馬鹿にされたりすることを絶対に許さないと決めているそうです。

客を選ぶ権利はあると健全経営実現のための方針がぶれていません。

これが実現できるのもニッチながら世界一の技術があるからです。

さらに今回は奨励賞としてリネンサプライを手掛けるトーカイ(香川県)が表彰されました。

人本主義の理念経営が形成されていること、900人を超える従業員規模にもかかわらず障がい者雇用率が法定雇用率を大きく上回る3% 台というダイバーシティ経営が評価されました。

小林秀司

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