妻の告白
先日、妻が「幸せな職場のつくり方」を
読みおわり、ポツリと呟いた。
「みんなすごいね、偉いね、家族でもないのに、障がい者の人たちの為に頑張っていて!」
そして目に涙をためて
「小学生の頃、知的障がいのある叔父さんをお父さんが面倒をみると言う事で一緒に暮らしてたの。」と話し出した。
彼女の話しの内容は、
その叔父さんは姪っ子達にとても優しく
気の良い人だったが、やはりどこか普通の大人とは違っていた。
近くの工場に働きに行っていたが、工場の人に給料を取られたり、暴力を振るわれケガをして泣いて帰ってくることもしょっちゅう有ったらしい。
その都度彼女の父親が工場に苦情を言いに行っていたが、結局働かせてもらえるなら文句は言わないと言う結論になったようだ。
彼女にとって、父親に迷惑をかける存在の叔父さんや、叔父さんをいじめる工場の人たちが大嫌いだった。
ある日、友達と歩いているとき、道で叔父さんに偶然出会い、叔父さんが嬉しそうに声を掛けて来たが、友達の手前叔父さんのことが恥ずかしくて無視して逃げたことがあったと言う。
叔父さんはその事がとても悲しかったようで、それ以来声を掛けて来なくなった。
それから数年後に叔父さんは突然亡くなった。
彼女にはそれ以来、身内なのに叔父さんのことを避けて嫌ったことがずーっと心の中にわだかまりとして残っていて、そのため他人に叔父さんのことを話すことは無かったと。
でも「幸せな職場のつくり方」を読んで
あの叔父さんの工場のような所ではなく
障がい者が幸せに心から喜んで働ける職場があること、そしてそれを支援する坂本先生や坂本ゼミがあることに、心から感動し、素直に自分のことを反省し叔父さんのことを思い出し話さずにはいられなかった。
この妻の告白で、私も少しだけやっと障がい者雇用の本質が見えた気がしました。
妻は障がい児を持つ友人や自分の勤め先の人たちにもこの本を読んでもらうと言っていました。
また一人でも多くの人に希望や安心が伝播していけば良いですね。
西森義人
とても感動的な話しですね。
西森さん
おはようございます!
奥さんも西森さんに話すことで気が楽になったのではないでしょうか?
亡くなった叔父さんもきっと天国から見守ってくれていると思います。
西森さん
FBではコメントし、土曜日に涙を流したとお話しました。
奥様を大切にしてください。
知野 進一郎