宝塚歌劇団のいい公演

宝塚歌劇団といい公演、いい会社

社員数に関係なく、いい会社はトップ次第。

宝塚歌劇団のトップは理事長で、現・小林理事長は改革派だ。常に新しいお客様を獲得するために新しい作品を創る、演出家、作曲家、舞台、メーク、受付、売店・・・、マンネリ化しない。歴代の理事長から受け継いできたものだ。チケット発売と同時に完売となるベルサイユのばら、去年、今年と連続上演は100周年だからだ。7年前ぐらいにベルばらのチケットを入手したが仕事優先で無駄にし念願のベルばら観劇だ。しかも昨年は5回連続観劇、今年も3回連続。チケットの入手が困難なのにラッキ-。

公演の出来は花・月・雪・星・宙の5組の(男役の)トップ次第だ。歌、踊り、芝居、トップが下手だったらトップ以下はトップに遠慮してトップより上手に歌えない。
トップ次第は、トップが交代した時に分かる。下手になる場合、上手になる場合。先日退団した蘭乃はなは、娘役だったら憧れる、「ベルサイユのばら」のマリーアントワネット役、「エリザベート」のエリザベート役を最後の2舞台で演じた。男トップ役の交代で、あんな歌唱力があったのかと感動した。

いい公演は、男役のトップ、娘役のトップ、男役の準トップが歌、踊り、ダンス共に揃い、生徒全員が自分の役を演じきった時だ。指揮者、オーケストラ、演出・受付・・・黒子に徹した時だ。生徒が全員楽しく演じている。いい会社の社員がやらされ感がなく自主的に演じた時だ。トップのさよなら公演がいい公演になりやすい。23日の日曜日の宙組のトップ凰稀かなめの退団公演、初舞台生を迎えた今年の月組公演、一昨年の梅田芸術劇場・博多座での星組の「ロミオットとジュリエット」の公演がいい公演だ。

改革派ではなく、現状維持派が台頭した場合は、自分のメンツ、保身を謀るので滅びる。
トップ次第。33万人の社員がいるトヨタは社長が交代して数年、人間本意の経営、人本経営に舵を切っているが歴史は80年に満たない。宝塚歌劇団の100年の歴史は創造的破壊が根底にある。

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