終焉

野口具秋です。

昨日に続き冷たい雨です。
ベランダ越しの木々は赤茶け、落葉盛んです。
紅葉とは程遠く寒々しい景色です。
課題をこなすため、熊谷、本庄に
早朝からコートの襟を立てました。
地元埼玉は広いのです。
昔取引のあった流通の企業は、
その部門を大手卸に10年前に売却。
再構築で生き残りをかけていました。
社長の凛とした経営姿勢に感福。熱いのです。

知覧の富屋食堂、終戦間際、多くの十代の若人が
沖縄の空に散った特攻隊員が最期の食事を取った食堂。
高倉健の映画ホタルが放映されました。
健さん70の作品で、地味で決して楽しい映画ではありませんが、
忘れてならない戦争の悲劇と健さんの寂しげな背中、
陰ある不器用な人間像を演じる映像に見入るのでした。

話好きでおしゃべりな私は
無口で武骨な人間像を演じ続けた健さんが大好きです。
背中に哀愁が漂っていた健さんは遺作になった
「あなたへ」のシーンで背中が老人になっていました。
81歳でした。
銀幕のヒーローも老いる姿に涙が出そうになりました。
米国では日本のクリント・イーストウッドと称し
死を惜しんだとか…。

雪積る夕張、
ツムラ夕張に出掛けたのは3年も前になるでしょうか。
「幸せの黄色いハンカチ」の舞台です。
坂を上がると舞台の家、
寄るはずないロケ地ですが、鮮やかに目に映りました。
出所後、ラーメン屋のシーンは
ラーメンを食べるたびに思い出します。
健さん、寅さんは私の心に生き続けるヒーローなのです。

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