JA改革の本質

JA改革。
いろいろな見方がある。改革によって得をする人、損をする人。そんな見方は古いようだ。
最終消費者に笑顔、幸せを与えるかどうかの視点。日本人の他に外国人の笑顔、幸せを与える視点だ。日本の農産物は美味しいし、安全、安心がある。我が国の自給率はたった39パーセントしかないので大いにチャンスがある。外国に輸出している農産物も増えている。補助金や助成金は自立心をなくす。期間を限定すべきだ。

facebookにJA改革について投稿したらコメントをいただいた。「農業本来の機能の追求と付加価値の創造。我が家は鶏で立て直しましたが、その中身は割れた卵にありました。これを商品として菓子屋やケーキ屋に売ったり、卵を産まなくなった鳥の肉を消費者に直接売ったりしたのです。JAは綺麗な卵しか取らなかったときにです・・・50年前の話ですが」。私は5年に一度程度しか欧米に行っていないが、野菜や果物は不揃いで土付きのものまである。日本のように大きさが揃うのは異常に感じる。不揃いのものや色艶が悪いものも美味しければ販売する手もあるはずだ。リンゴ農家の伯父から聞いたことがある。「リンゴが一番美味しくなる数日前に木から収穫してお日様にあてておけば色艶が良くなる。私は色艶よりも味を大切にする」と。

30年前の話だ。お客様の税理士先生に連れられて小さなレストランに行った。私は「料理屋が儲かるか損するかは仕入れた材料を使い切ることにある。閉店前の1時間前から余った素材でシェフのお任せ料理を作ることを提案した」。結果は売り切れとなり、その日の材料により、〇〇食限定となった。

2月12日のカンブリア宮殿で取り上げられた鹿児島県薩摩川内市の、「人に優しい」「牛に優しい」「農業生産法人のざき」さんは1次産業に命をかけている。社員採用基準:牛が好きな人。
2月22日の坂本ゼミの春合宿で訪問した「坂ノ途中」さんは有機栽培しないし、耕さない。土や根の力を生かす農法で少量しかできない農家を集めた。根底に農業を長く続ける哲学がある。

坂本ゼミでは2年間かけて第6次産業を研究している。
第6次産業は、1次に2次、3次を足して6次だ。本質は付加価値をつけることにある。その前に「美味しいこと」が不可欠なのは言うまでもない。

もうじき修士2年の知野 進一郎でした。

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