陶磁器

野口具秋です。

3年ぶりに作品展の案内状が届きました。
5年ほど前に旅したソウル・仁寺洞の陶芸店で
出会った若き陶芸家からです。
年に一度、日本橋・高島屋で作品展を
開催しているからです。
東京芸大の出身でもあるのです。

しばらく連絡がなかったので、作品展は
打ち切りになったのかな?
日本では売れなかったのかな?
一度も作品を買ったことないし。
と思いながら、出掛けることにしました。

韓国は磁器の国です。
昔から青磁、白磁の壺や皿は有名です。
このコレクションで有名な
「安宅コレクション」の展覧会で魅了されました。
台北の故宮博物館でもそうでした。
何とも名状しがたい優美な緑色とも空色に魅了されています。
一生に一度、手元で触れてみたいと願っているのです。

陶都・瀬戸市郊外の団地に
子供の出生から幼児期を過ごしました。
大学の親しき友もスキー仲間も陶器関係ばかりでした。
9月になると「瀬戸物まつり」で、
遠く全国各地からの客で賑わいました。
日展入選の若き将来有望な陶芸家とスキー仲間でした。
土捏ねでごっつい親指でした。
貧乏で「ぐい呑み」を求めたのが精一杯でした。

志野、織部、黄瀬戸、鼠志野など
瀬戸や多治見、土岐など、
この地の住民なら誰でも知っている
陶器話で時間が過ぎます。
美術品には興味を示さないワイフに従い、
彼が見つけた土で焼いた創作皿と
大ぶりの湯飲みを選ぶ。
「おつぼ」はいつか、
ソウルから90km離れた彼の窯で最高級品を
値打ちで譲ってもらう約束をし、
来年の再会を思うのです。

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