クラロン視察記

6月17日(木)、福島駅から車で10分程のスポーツウェアを製造販売している株式会社クラロンを視察してきました。この会社は今年度「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の厚生労働大臣賞を受賞しました。

受賞理由は、創業以来、障害者の正規雇用に取り組み、現在の障害者雇用率は実雇用率35.3%(重度ダブルカウントを含む)と、福島県トップの実雇用率であること。
また、高齢者雇用・女性雇用にも積極的で、最高齢は77歳の女性の営業課長であるなど、障害者、高齢者を昭和31年設立以来、今日までの長年に渡り、顕著に数多く雇用するなど、地域になくてはならない存在であることが高く評価されたためです。

田中須美子会長の障がい者に対する母の様なお気持ちや、エピソードは、涙なしでは聴くことが出来ない感動のお話でした。

会社をご案内頂いた氏川守義社長に営業の状況をお聞きしました。少子化に加え、福島県は大震災以降、児童の流出が顕著で市場が縮小している。競争相手6社・7社が思い切った価格で見積もりを出し合う状況。とご説明頂き、当社にとって、強い逆風が吹いていると感じました。

我が師坂本先生は、いつもこう話され、行動されます。『私たちがやれない・やれない正しいことをしている人がいたならば、私たちがすべきはその人を支援することである』、『正しい企業に対し、私たちができることの一つは、その企業の顧客になることである』と。

田中会長がお話を終え、坂本先生のそばに立たれた時、弱者のために生涯を捧げてきたお二人は、聖母とその子のように神々しく、私には映りました。

春木清隆

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