激動の航空業界 Low Cost Carrier

法政大大学院 坂本ゼミ 修士1年 投資家 根本幸治

夏休み、交通機関の予約に熱気が高まる。

8月5日の報道によると日本航空系の格安航空会社であるジェットスター・ジャパン(成田市)が
国内LCC4社で初めて累計搭乗者数で1000万人を達成したという。(LCC元年=2012年)

全日空系のピーチ・アビエーション(泉佐野市)も今週中に達成する見通しとか。 


世界の航空事情においてLCCのシェアは、アジアで60%、韓国50%、北米30%に対し
日本はなんと6%らしい。 座席が窮屈ですからね。
国交省は強気で、2020年までには30%を超える見通しをもっている。

この航空マーケティングが面白い。 そもそも、なぜ新幹線より安いのか?
東京ー札幌が4千円台で出ているのだ。

一般的に言われているのが、新しい機材で機種をひとつに絞ったり、
停留時間は大手の1時間に対し25分におさえるため、乗務員が機内掃除に加わるから。
そして、全体の売上げで付帯収入が20%を超えているのがポイント。
これは、機内サービスや座席指定を有料化し、航空運賃以外から収入をあげているためだ。

ネットを見ていて面白いと思うのは価格の差別化。
同じ飛行機の座席で3倍以上の格差をつけている。
研究者によると、これはイールドマネージメントと呼ばれる手法で
トータルでの収益最大化を狙い、価格を上下させることで空席をなくしてしまう。

例えば①と②、どちらかが成功で、どちらかが失敗なのですが、わかるでしょうか?
①5万円を3万円に値下げして顧客が200人から260人に増えたケース
②4万円を2万8千円に値下げして顧客が100人から136人に増えたケース

価格弾力性=需要の変化率/価格の変化率により
①0.75 < ②1.20        ②が成功となる 

ちなみに今年の夏の坂本ゼミ合宿は、飛行機を使わずに移動します。

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「激動の航空業界 Low Cost Carrier」への2件のフィードバック

  1. 根本さん
    こんにちは!
    過剰な値引きは乗客以外にメリットが無いように思います。
    新幹線よりも安いというのは無理があるんじゃぁないかなぁ!