伊那食品工業さんの塚本専務の講演 その1

8月初旬、初めて参加した中部経営塾で、【いい会社をつくりましょう】と題して伊那食品工業株式会社、塚越 英弘専務取締役の講演を拝聴した。

・長野県伊那市に3万坪を持つ本社、毎朝8時20分の始業前の30~40分前から全社員が清掃を行う。
 土日には自主的に50~60人が清掃にくる。強制でないので、まったくしない人もいるようだ。

 掃除の目的
 気づきの訓練、毎朝、行うことで気づきがある。
 みんなが、考えることを大切にしている。
 気づきがないと成長がない。

・毎年、15名程度の新卒の採用を行っている。
 10名枠の大卒の採用には、昨年は5000名、今年は4000名の応募があったと言う。
 しかも、塚越会長の本に目を通してきている応募者ばかりだ。

 塚越専務は、応募者とのフィーリングで選抜していると言う。
 昨年の「人を大切にする経営学会」の視察では塚越会長は伝統の性格テストのようなものがあると言っていた。

・年輪経営 役職は多少違うようだが、年功序列だ。
 毎年、給与が2%ずつ増える。
 2005年の寒天ダイエットブームの時、不自然な売上増加により3年間、減収となった。
 この時も塚越専務始め幹部は1%の昇給を考えていたが塚越会長の2%でに、落ち着いた。
 寒天ブームの時の昇給も2%だが特別賞与は役職に関係なく同額が支払われた。

・大事にしていること
 社員みんなでやること。
 塚越専務、例を挙げた。この会場の机の整理を前席の5名で行うよりも、会場の全員で行った方がつらくなく楽しい。
 毎年6月第1土曜日にカンテンパパ祭りを公開して行う。屋台に食べ放題・無料で去年は1万3千食、今年は1万5千食がなくなった、
 1200台の駐車場を用意したが、1時間で満車になったという。

・オフは秋から冬にかけて。社員旅行の委員会が活動を始める。みんなでやって自分たちで考える。
 社員旅行、2年毎に海外、海外がない時は2泊3日の国内旅行。10数班に分かれて食事の1回だけは全員一緒だが後は自由だ。
 宴会の席順はくじ引きだ。塚越会長の隣の席に新入社員が座ることもある。
 旅行、レクリエーション等は、役職等が関係するとつまらなくなってしまう。だから、みんな平等が全員参加を呼ぶ。

・トップ、経営者は社員に考える場を創ること。
 自主的な行動は、トップ・経営陣が任せることが前提だ。

つづく

修士2年の 知野 進一郎です。

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「伊那食品工業さんの塚本専務の講演 その1」への1件のフィードバック

  1. 知野さん
    ありがとうございます
    ためになりました
    それにしてもすごい競争率ですね
    本田 佳世子