長期的な視点で

今週、京都でまとまった時間が作れたので、金閣寺・本能寺・霊山護国神社などを観てきました。春節の時期と重なったこともあり、場所によっては、外国の方が95%以上いらっしゃる所もあり、インバウンドが盛んなことを体感できました。

今回の訪問先の一つに、霊山歴史館がありました。ここは、坂本龍馬、西郷隆盛、高杉晋作など幕末の志士に関する資料も数多くあり、幕末・明治維新期の専門博物館として京都に昭和45年(1970)に開館しています。

現場に行って初めて分かったのですが、この博物館の創設者が松下幸之助だったのです。松下幸之助が、以前から日本は観光立国を目指すべきと言っていたことを思い出し、それに関することを調べてみました。

昭和29年(1954)5月に雑誌「文藝春秋」に掲載された「観光立国の弁」で松下幸之助は以下のように述べています。
《自然の美しさでは、日本の地位は世界の一、二位ではあっても、決して、三位とは下るまいと感じたほどです。(中略)美しい景観もまた立派な資源だとすれば、むしろ日本の場合は、その重要さにおいていかなる埋蔵資源にも勝るとも劣らぬと言えるのではないでしょうか》
《ドルを獲得するという点から見たならば、観光もまた広い意味での立派な貿易であるといえます。(中略)富士山や瀬戸内海はいくら見ても減らないのです。運賃も要らなければ、荷造り箱も要りません》。
《この際思いきって観光省を新設し、観光大臣を任命して、この大臣を総理、副総理に次ぐ重要ポストに置けばいいと思います。そして、国民に観光に対する強い自覚を促すと共に、各国に観光大使を送って、大いに宣伝啓蒙もしたいと思います。また、現在、覚え切れないほどたくさんある国立大学のうち、そのいくつかを観光大学に切り替えて、観光学かサービス学を教えることによって、優秀な専門のガイドも養成したいものです》。

60年以上前の松下幸之助の言葉から、中小企業経営に携わる者として、モノゴトを長期的な視点で見ることの大切さを改めて認識した一日でした。

今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆


春節の陽に輝く金閣寺

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