「経営戦略」の柱

仕事柄、経営者から企業買収の相談を受けることがあります。幹部の方にお話を伺うと、企業買収に関して、反対の意見の方が多いようです。しかし、経営者には生殺与奪権があるので、経営者に対し、率直な意見を言える幹部の方は稀です。

一方、企業買収を目論んでいる経営者にそのお話を聴くと、その目的は、自然に聞こえますが、質問を繰り返していくと、動機が不自然で不純であることに気づかれます。

マーケット別M&A件数の推移

IN-IN:日本企業同士のM&A  IN-OUT:日本企業による外国企業へのM&A  OUT-IN:外国企業による日本企業へのM&A(出所:株式会社レコフ)

中小企業の企業買収の成功事例は、10年以上の準備期間を経て実行された日本ウエストンさんの例などがありますが、成功確率は50%あったらいい方ではないでしょうか。

裸の王様になりがちな経営者は、意思決定に際し、自身の中に正しい考え方の軸が必要です。伊那食品工業の塚越会長が「経営戦略」の柱としている二宮尊徳の言葉をご紹介します。

遠きをはかる者は富み
近きをはかる者は貧す
それ遠きをはかる者は百年のために
杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。
近きをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚(なお)遠しとして植えず
唯(ただ)眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。
故に貧窮す

今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です