「雨だれ岩をも穿つ」

先週(5/14)のゼミで配られた資料の一つ、坂本先生が雑誌“商業界”2016年6月号に寄稿された「経営の目的を忘れるな 価格で売るな、価値で売れ!全ての人を幸せにする脱安売り5つのステップ」は、日本企業の約8割が価格競争に明け暮れている現状と問題を指摘しています。

更に不毛な価格競争、安さの訴求から抜け出し、価値提案へと転換していく5つのステップを紹介しています。5つのステップとは、①全社的に理解・認識する②非価格競争への移行③人材の確保と育成④段階的・計画的な以降⑤真摯に先進企業に学ぶ、です。

この中で紹介されている坂本先生の言葉をご紹介します。
「非価格競争は人間の成せる業によるところが大きいので、非価格競争を担う人財の確保育成に注力することが重要になる」
『育成には時間をかけなければならない。「あなたの会社は人財育成企業だ」と言われるくらいのことをしていかない限り、価格競争から卒業することはできない』
「段階的、計画的に時間をかけて非価格に移行することである」
「移行には最低でも5年、普通なら10年はかかると見ている。そのくらいの覚悟がなければ失敗に終わる」とあります。

これらの言葉は、小生が日々経営の現場で実感していることを非常にわかり易く、明瞭に著されていたので、思わず膝を叩いた次第です。いくら時間がかかっても「雨だれ岩をも穿つ」の精神で、必ずやり遂げる決意を新たにし、勇気をいただいた、有り難い情報でした。

今日も皆さまにとって、素晴らしい一日になりますように。

春木清隆

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