ゼミの風景・10分間のプレゼンテーション
毎週のグループ発表は坂本先生から出された課題である企業10社の研究発表です。A班からG班まで、全国の企業を事前調査し、パワーポイントで資料を作り、10分間でプレゼンテーションするものです。
私にとっては企業の勉強になると同時に、プレゼンテーション自体の勉強にもつながっています。人前で話すことの得意不得意はあるものの、皆さん工夫して発表に臨むので、面白い。
多種多様なプレゼン技法を駆使して、より伝わるようにと、対象企業の商品を取り寄せて実物を見せて、どれだけ優れた商品か経営にどんな魅力があるかを発表します。5月最初の発表では留学生3人が次々に発表し、見事でした。
持論ですが、プレゼンテーションの成功に上手下手はほとんど関係なく、10分間のプレゼンテーションにどれだけ時間をかけるかが実は大きな分かれ道だと考えています。全国を飛び回り講演している坂本先生を身近で見ていても、日々のたゆまぬ努力を感じます。
また、東京大学生産技術研究所のソーントンブレア氏は「1000人が1分聴くのなら、1000分の時間をかける。それだけ人の時間を大切に、準備に時間をかけている。と、話したそうです。
この言葉は4月に東京大学で研究発表が行われた際、ソーントンブレア氏の発表を聞きに行った夫からのまた聞きです。しかし、陰の努力とも言える貴重な情報です。「どうしてそんなことを教えてくれたの?」と聞いた私に、夫は言いました。
「いやー、実は彼の発表は、学者の研究発表では初めて、と言っていいくらい面白くて素晴らしかったから、思わず、それを本音で伝えたら教えてくれた。その言葉を聞いて、本当に納得したよ」とのこと。
つくづく、学びの多い世界です。ソーントンブレア氏の講演をぜひ近々、聴きに行きたいと考えています。その話はまたぜひ。そして、大学での10分間のプレゼンテーションの重みを、しっかりと感じたのはいうまでもありません。10分×50人=500分。8間あまり。ソーントンブレア氏の言葉を聞いた以上は、実践あるのみです。
それでは、きょうも最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さんにとって笑顔の1日になりますように。
感謝を込めて。(福満景子)
福満さん
私は、10分間のブレゼンは大切ですが、どれだけ準備するかの方が大切だと思っています。
最近の風潮は、プレゼンありきで危険を感じています。
上手いプレゼンくでも心に響かないものも多いと思います。
よく見せることを優先するのではなく、精一杯の準備をすることが心を魅せるプレゼンだと思っています。
知野 進一郎