涙と饅頭と詩集
坂本ゼミで毎回ゼミ生は泣く。
女子はハンカチにマスカラの黒やファンデーションの肌色を転写し、
男子はさっと目頭をぬぐって「俺は泣いてないぞ」みたいなフリ。
なぜ、毎回、泣くのか、、、。
坂本先生が泣かせている、、、。
感動的な話を振るから。
たとえば、福島県郡山市の柏屋さん。
薄皮饅頭で有名だ。
私の小学時代は、親戚のお土産で薄皮饅頭をいただくと、まず仏様の台に薄皮饅頭をお供えして
チーンと鐘を鳴らし、待つこと1時間、母の「食べていいよ」の声。
なんて幸せな子供時代。
「柏屋さんが、詩集を出している」と、坂本先生から聞いて初めて知った。
「こどもの夢の青い窓」という詩集。
よく坂本ゼミで詩を紹介される。
それに感動してゼミ生は泣いている。
私は社員研修の仕事柄、「まずは知識を伝達しなきゃ」という考えが先に立つが、
坂本先生は、「まずは心の滋養が大切」とばかりに、ゼミ生に繰り返し繰り返し感動を与える。
振り返ってみれば、そういった感動をすることで、1週間分の心の汚れを洗い落とせているのかもしれない。
大人になって詩集「青い窓」で心に栄養を頂く、柏屋さんに感謝。
育ててくれてありがとう。M2 本田佳世子
本田さん
大切な気づきですね。
テクニックを使って買わせようというセミナーが溢れ過ぎています。
知野 進一郎