高校生向けの特別講義で考えさせられた

法政大大学院 坂本光司ゼミ 修士2年 根本幸治

法政大学(市ヶ谷)に某都立高校2年生選抜30名がやって来た。

ボアソナードタワー26階から東京を眼下に見下ろし、
キャンパス内の図書館や食堂、授業風景を案内してまわった。

来訪の目的は、大学院で行われる坂本ゼミ生による特別講義の受講。
タイトル 「いい会社の研究」

中国からの留学生(ゼミ生)による、日本で学ぶ意味の発表。
根本の語りによる、人の役に立つ喜び物語(日本理化学工業)。

「いい会社」の定義は人によって違う。
あなたにとっての「いい会社」とは?

高校生がグループに分かれてワークショップを行い、
模造紙に描いて、「自分が働く未来像」を発表してもらった。

自分の能力や適性に合った業務内容。
適度に働きやすい社風や人間関係の良さ。

1時間の講義にも高校生は寝ることなく、私は全員と目を合わせながら話すことができた。
1時間のワークショップも高校生自身が主導的にグループをまとめ意見発表ができていた。

騒ぐこともなく、非常に気持ちの良い、明るく素直な学生さんたちだった。

ただ、なんとなく物足りないものを感じた。

尾崎豊と同世代の根本の学校の風景は、校舎をバイクが走り、窓ガラスが割れていた。
歌詞は仮想の世界ではなく、現実そのものだった。

もっと、とんがった自立をしてもよいのになあ、と思う。

社長や管理職になりたくない。5時を過ぎたら残業なく自分の時間を楽しみたい。
早慶など東京六大学に合格できなくとも、中程度の大学に入学できたらよい。

けっして悪いわけではないが、
アジアの学生が野心(夢)に目を輝かせて国際社会に飛び込むのと比べると、競えば負けよう。

残業なく休暇も多く高年収の会社はある。 未来工業(岐阜県)。
しかしその核は、毎日の真剣勝負で磨いたアイデアという競争力が裏付けとなっている。

私達が高校生に伝えねばならないのは、表面の楽しさではなく、深部の競争力ではないか。
自分が楽をするのではなく、誰かを楽にするために時間を忘れて一所懸命になれる喜び。

ゼミ講義の反省会で、同僚の若い中国人留学生が全く別件の質問をしてきた。
「中国軍艦が日本の領海を通過したそうですが、根本さんはどう思います?」
「粉砕すべし(笑)」
「私も同じです(笑)。何でやらないのか不思議です(笑)」

かつて戦争を嫌ったイギリスが、初期のナチスの横暴を黙認し、
結果的に第二次世界大戦に発展したことを連想する。

巧言令色 少なし仁    巧言令色鮮矣仁
剛毅木訥 仁に近し    剛毅木訥近仁    (論語:孔子)

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