今朝の毎日新聞の水説 名物論説委員の中村秀明さんの記事だ

今朝の毎日新聞の水説
名物論説委員の中村秀明さんの記事だ。
私のサラリーマン時代、エイヒレの日干し焼きが抜群の美味しい居酒屋があった。エイヒレで足を運んだ。繁盛して故郷で店を構えた。

水説=中村
中村=毎日
の読者も多いだろう。
中村さんと同じ人にやさしい記者も他のマスコミを含めて増えているようだ。

「Karoshi」が世界をかけめぐっている。ざっと調べると米英独仏伊、スペイン、ベルギー、ポーランド、クロアチア、ペルーなどでニュースになった。
ギリシャでは、過労死とは関係のない、泥酔して深夜の駅などで寝込むスーツ姿の男たちの写真が付いていた。
英語の辞書にもある「Karoshi」が世界中に拡散したきっかけは、二つの出来事だった。女性新入社員の過労自殺で電通の責任が厳しく問われ、政府は初めての「過労死白書」を公表した。
日本人の多くが「なまけ者の国」と考える南欧などが力の入った報道ぶりだ。「こんなふうでなくて良かった」と胸をなでおろし、これまで通りでいこうよと再確認しているのかもしれない。
まるで日本全体が病んでいると考えているようだ。そんな国の人にも、こんな企業の存在を知ってほしい。

「顧客満足」に神経を使う企業が多い中で、「社員満足こそ優先」を掲げる武蔵境自動車教習所(東京都武蔵野市、従業員約140人)である。受付係から採用担当の責任者になった入社7年目の山上沙和子さんは「自らが満たされていないと、顧客を喜ばすことはできません」と語る。確かにその通りだ。
パート、アルバイトでの雇用が一般的な業界で10年前から正社員化を進めた。そのせいか若い教官が多い。自動車学校ではなく、スポーツジムのような雰囲気がある。

利用者数は東京都内の教習所で2位だ。高い評判は受け継がれ、利用者の8割が家族や友人に「あそこは良かった」と紹介されて申しこむ。
だが、約25年前までは、利用者が今の半分しか集まらず、労働組合と激しい対立が続く問題企業だった。2代目の社長は精神的に疲れ、就任した翌日に自殺した。後を継いだ高橋勇氏(現会長)も朝に出社すると、労組幹部に取り囲まれて糾弾される日々だったという。

「社員とその家族を幸せにするのが私の方針だ」と言っても、聞き入れてはくれなかった。高橋氏と労組の委員長が思いを共有できたのは、半年以上たってからだ。
教習所周辺の住民を招いたもちつき大会を、年末に一緒にやろうと提案したのがきっかけだった。「顧客に喜ばれ、地域に必要とされる会社にしたい。そのために社員を大切にする」との言葉を形にしたと受け止められた。
この催しは今も続いている。用意するもち米の量は最初の50キロが、今は1トンを超えるようになった。(論説委員)

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