長野県箕輪町で
昨日は長野県箕輪町での法政大学大学院、坂本光司教授の講演会、伊那市の菓匠Simizuの清水慎一オーナーシェフ、竹内利明武蔵野大学教授のシンポジウム。
白鳥政徳町長も名刺交換をさせていただいたが、町長は挨拶せず主催者の箕輪図書館の平手広志副館長に任せた、坂本教授、褒めていた。
講演会は受講者の聴く姿勢も大切だ。教授、強い想いの講演だった。
Facebookの友達の伊那市役所の唐澤直樹課長か私の投稿をシェアしていただいたり、友達の伊那食品工業の川上学工場長始め友達の友達等で10人を超える方も参加していた。Facebookの友達の輪にも感謝したい。
50名以上の参加者で21時近くまで感動が渦巻いた、
私の隣で聴かれ夕べ友達になったマルエーの栗原勇雄専務の素晴らしい投稿をシェアする。
今日は我が箕輪町で
「日本でいちばん大切にしたい会社」の
法政大学大学院の坂本光司教授の講演会
「人を大切にする企業とは」
に参加してきました。
伊那食品工業の川上工場長と会場にいくと
「お二方とも席用意してあります・・・」
伊那経営研究会でいるところの
「一番前の鬼澤さんにいじめられる席」が二人分
「予約席」という貼紙と共にご用意されておりました(笑)
人を大切にする企業
じゃあ、どの人をいちばん大切にするか?
「それは、従業員だな!勉強済みだぜ」と思いきや
「従業員とその家族です」
その説明がいきなり心に染みました。
企業でリーダーシップを発揮する人は普通の人の何倍も働く
地域社会で生きていくためには地域のこともこなさなくてはならない
でも、与えられた時間はみんな平等の24時間365日
同じ時間のなかで多くの仕事を成していると言うことは・・・
多くの人に助けられているということです。
そしていちばん助けているのがいちばん身近な人
僕の場合は妻です。
だから、企業経営者は多くの仕事を成している従業員とその家族を大切にしなくてはならないのです。
そして、従業員と家族を大切にしていると言うことを従業員と家族に伝わっていなくてはならないのです。
まことに厳しい指摘です。
ずっと、「伊那食品さんは特例です」でいいのかな?ぐらいに思って居た
僕の浅はかさは崩れさりました・・・
冒頭で、「もう今日これだけで充分です」と思いました。
以前坂本教授の強く生きたいと願う君にという本を読んだとき
企業経営者に対しとても手厳しい指摘をするとともに、
こんなに人間の優しさに毎回全身全霊で共感してカラダが持つなぁと思っておりましたが
今日、直接お話しを聞いて改めてその通りの方だなと思いました。
また、「日本でいちばん大切にしたい会社」の中でもいちばん心震えた企業のお話しにも触れました。
ご存じの方も多いと思います
北海道光生舎
北海道の赤平町にある障害を多数雇用しているクリーニングの会社です。
南は沖縄から障害者が集まって来ています。
流れ流れて行くところの無くなった障がい者の最後の砦がこの北海道光生舎です。
創業者は片眼が見えずさらに、事故で両腕を17歳の時に失い
障がい者の片親であった父が亡くなるときは「おまえの面倒がみれない、おまえも一緒に死ね」と最後に言われた。
それでも結婚したとき、奥さんは「障がい者と結婚するなら」と感動されたそうだ。
そんな絶望どん底でも「仕事は厳しくても障がい者に優しい企業をつくろう」ということでこのクリーニングの会社を立ち上げました。
北海道の地方は厳しい地区です。
赤平町は炭鉱が無くなり衰退の一途を辿っている町です。
妻の田舎が近くなので遊びに行ったことがあります、
そこの塊炭飴(かいたんあめ)という飴が石炭にしかみえないおもしろい飴で毎年必ず買って奥さんに怪訝な顔をされます。(余談)
土地柄も厳しい中での障がい者雇用
そして、社会法人ながらきちんとした経営をなさっています。
この話は涙無く聞くことは出来ませんでした。
ひとを大切にする経営
地域の人、その中でも弱い人
老人・障がい者
だれも望んで老人と障がい者になるわけではありません。
企業は弱い地域の人を助けるためにある・・・とまで言います。
法律でも障がい者の雇用割合がきまっているのに
僕も含め、 他人事のように思って居るのが現状です。
今日はこの講演会の前に坂本教授は
アンサンブル会という障がい者のグループホームを視察に行ったそうです。
アンサンブル会は第6回
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞 実行委員長賞を受賞しました。
アンサンブル会はうちの会社の隣町にあり
うちの会社でも牛乳と一緒にアンサンブル会の焼き菓子を販売したり
従業員全員のクリスマスプレゼントにつかったりしていました
・・・・が
そんな会社だとはまったく知りませんでした。
言訳ではありませんが、
あんなきれいなレストランみたいなグループホームは見たことがないし、
ホームの女性スタッフがディズニーランドのキャストのように輝いていて
しかも若くてかわいい(これは余計か)
ここのお菓子を採用したのも、
決して同情や協力といったモノではなく
地元でもおいしいと評判のお菓子だったからです。
そうそう、このアンサンブル会
焼き菓子に加えて、生洋菓子を始めたそうです。
スタッフの中から「生洋菓子をやりたい」という意見がありましたが
ノウハウがありませんでした。
坂本教授が、菓匠Shimizuさんのお父さん(慎一さんのお父さん)に
「ライバルが近所に出来ちゃうけど相談に乗ってくれないかな」とお話しをしたそうです。
そしてShimizuさんの協力で「生洋菓子」の製造、販売が立ち上がったそうです。
なんとかっこいい話しでしょう!
それにしても障がい者雇用に対し他人事の気持ちの多い僕に
坂本教授は最後こんな話しをしてくれました。
障害をもっている児童の作文です。
両手が不自由で手を合わすことも出来ない子だそうです。
「私の願い」というタイトルでした。
「もしも神様が1日だけでもいい、
私の手を自由に動かせるプレゼントをしてくれたならば、
私は3つのことをしたいです。
1つ目はお母さんの肩をいっぱい揉んであげたい。
2つ目はお父さんのいる仏壇に両手を合わせお祈りをしたい
3つ目はお母さんと一緒に真ん丸なおむすびをつくり、
お母さんと一緒にピクニックに行きたい。
だからどうか神様、私の手を1日だけでいい、
自由に動かせるようにしてください」
一日中力一杯両手が自由自在うごかせる
私がこのこのために何もしない理由があるのか?
心につきささりました。
法政大学大学院 坂本光司研究室ブログにも投稿した。栗原さんの投稿はあずさで東京に向かう教授も涙だと思う。
私、知野、アンサンブル会の方の手づくりのバッグを妻にプレゼントした。
愛犬シシィも食べるSimizuのケーキや和菓子も買い込んだ^ – ^
コメントを残す