「我が社は一流の会社から売上の(   %)の受注がある」。捨てられる日が突然来るかもしれない。

今朝、12月18日の朝日新聞の記事。

「中里スプリング」、本社は群馬県高崎市、白倉工場は群馬県甘楽郡白倉。

2代目、オイルショックで1/3売上に。ダメかと思ったが乗り越えた。

大口の取引先から「大量注文をする」
多額な借金をして専用機を導入し量産体制を整えた。
数か月後、設計変更したからと通告される。
追加の設備投資が必要でこれ以上借金ができない
取引先の担当者「悪いねぇ」の一言、
リーマンショック、見下され、引きづり回され捨てられた。

その時の悔しさが今の原点だ。

長時間働けば売上が増える。平成バブルまでは良かったが。
すでに25年は経過している。

非価格製品・商品、感動する電話対応等のサービスで多少高くてもお宅から買う。
そんな意識の変革が必要だ。

先週の15日(木)に長野県の箕輪町で法政大学大学院、坂本光司教授の講演があった。
会社の営業・仕事時間は知っていたが、未来工業さんの時間にはこんな歴史があったことを教授から聴いた。
8時からの始業だったが、主婦の社員から「主人、子供を送り出し、洗濯・・・。をやっていると朝は厳しい。30分遅らせて欲しい」と先代の山田社長に言った。
即、実践。注文は減らなかった。
後日、やはり主婦から帰りの時刻は橋が渋滞になる。15分遅くし渋滞がなくなれば買い物がゆっくりできる。
即、実践。注文は減らなかった。

日本で最初に週休2日にした同社。週休3日にと要望が出た。初代社長、「考えさせてくれ」。養老工場で1か月、試験をした。受注は減らなかった。
実施しようとしたが社員から「やはり、週2日で良い」。

教授の講演後、竹内利明武蔵野大学教授とのシンポジウムで「菓匠Simizu」の清水慎一社長が、11月から閉店時刻を19時から18時にした。売上が減るのではないかと心配したが変わらなかったと言われた。

今の時代、何が起こるか分からない。とにかくやってみること。

社長の「開始時刻、終了時刻」の変更はランチタイムを11時45分からにすること、全社で休日を増やすことも含め、社員に説明してやってみること。

社長に人望があれば、社員が団結して創造力を発揮し、改革前以上の成果になるかもしれない。
社員の創造力は新製品・新商品の開発、疲れから解放された笑顔や声、行動に表れる。
製造業を主に下請けからの脱却にもつながる。
「我が社は一流の会社から売上の(   %)の受注がある」。

「菓匠Simizu」のようなケーキ、レストラン、お店等、最終消費者がお客様の場合、営業時間の短縮、休みなしを休みにする。
やってみて、売上が減少するようだったら、オンリー1や非価格になっていない証になる。

「中里スプリング」47都道府県に1900社の取引先。最大の取引先のウェイトは微少だろう。

嫌な取引先はお断りができる。
商業界から出版した「さらば価格競争」の最後の方に静岡県浜松市の「沢根スプリング」さんが紹介されている。
800の取引先、最大のお客様のウェイトは年々、少なくなっている。

捨てられる日が突然来るかもしれない。

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