大手4社と石山教授が興味深い研究を始める

長文です。

4年前の定年退職まで36年間勤務し、その経験を生かしてコンサルティング会社を立ち上げ、3年間、法政大学大学院政策創造研究科で日本でいちばん大切にする会社で著名な坂本光司教授に弟子入りし、石山恒貴教授からは雇用論を学ばせていただいた。
大手4社と石山教授が興味深い研究を始める。
私がこの4社のうちの1社の社長だったら、こうやりたい。

1.定年を本人の希望がある限り働ける制度に変える。
ただし、65歳以上からは1年ごとに所属する部課の半分以上の社員が継続することを容認することを前提とする。
才よりも人柄、徳の方が大切だから。

2.このプロジェクトリーダーは、営業畑で営業成績と人柄が良い50歳前後をリーダーに60歳前後の営業社員をサブリーダーに据える。
3年間で元に戻し、その後継は営業から選ばせる。

社長自ら、他の役員と共に出席する。
人財を見つけること、社長、役員が出席するので、会社の本気度が伝わるからだ。

3.研修は、90分講義、10分休憩、90分ワークショップで時間内に全グループが発表する。
講師は40歳以上やそれ以下の社内社員、他の三社の社員、石山教授や他の社会人大学院生を含む卒業生。

参加者は1回はファシリテーターを行う。もちろん、社長、役員もそうだ。

私が大学院で学んで良かったことを取り入れた。教育から共に学ぶ共育へ。
30代から50代を中心に、講師になること、本を出すことが、自分の道が開かれると変な風潮がある。
教えてやっている。本を出したから有名で偉くなったと錯覚している。テクニックに走り過ぎる。
人間は潜在意識の方がこういった方を拒否する。賛同するのは名誉欲が高い人だ。

社長自ら、採用に当たるべきだと考える。
人事等の社員に最初の面接を任せると、この社員が入社したら俺、私より上にいくかもしれないと潜在意識で落とすかもしれないからだ。

石山教授、私よりかなり若いが流石、教授だと思う。
私が3年大学院に通い、修士論文提出後も1年間、研究生で学ばせていただく予定だ。
坂本教授の定年退官と同時になるが、この大学院は教授に教えてやるという上から目線は感じなかった。
共に学ぶ教授陣だった。

以下、木曜日の石山教授の投稿から。

昨日、パーソル総研さんとの、ミドル・シニアの共同研究プロジェクトについて、プレスリリースされました。
社内で活躍するミドル・シニアへの取り組みについては、重要なことでありながら、今までは各社の人材マネジメントの課題の最優先事項になっていなかったことが実態ではないでしょうか。
 しかし、これからは、ミドル・シニアが社内で継続的に活躍していくためにどうすればいいのか、ということは最優先課題として取りくむべきことではないかと思います。
今回、4社のみなさまと一緒に研究できる貴重な機会を得ましたので、その経過も随時お知らせできればと思いますし、なにかご意見などございましたら、ぜひお聞かせいただければ幸いです。

以下、ネットのリリースから。

パーソル総合研究所×法政大学大学院 石山研究室「ミドルからの躍進を探究するプロジェクト」を発足
ミドル・シニア社員の働き方・就業意識に関する大規模調査を実施〜旭化成エレクトロニクス、コニカミノルタ、パイオニア、パナソニックが協力〜
総合人材サービス、パーソルグループ内の「はたらく人」と「組織」に関する研究機関 株式会社パーソル総合研究所(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:渋谷和久、以下パーソル総合研究所)は、法政大学大学院 石山恒貴研究室との共同研究として、「ミドルからの躍進を探究するプロジェクト」を開始いたします。

本プロジェクトでは、国内大手製造業4社、旭化成エレクトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田村敏)コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:山名昌衛)、パイオニア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役兼社長執行役員:小谷進)、パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏)にご協力いただき、ミドル・シニア社員※の働き方や就業意識に関する実態を定量的に明らかにします。
さらに、ミドルからの更なる躍進を促進する要因について調査分析し、課題解決に資する打ち手の検討と開発に着手します。
本プロジェクトの研究結果は、論文や書籍、フォーラムイベント等を通じて発表するほか、パーソル総合研究所のコーポレートサイトや公式SNSでも随時公開予定です。
※本プロジェクトにおける「ミドル・シニア社員」とは、「40歳以上のすべての社員」を対象にしています。

■プロジェクト発足の背景:70歳現役社会を見据え、企業組織の中核を担うミドルの成長・躍進は急務
世界に先んじて超高齢化社会に突入する日本では、2025年に約583万人の労働力が不足すると推計されており※、限られた労働力を活用するべく、生産性の向上が求められています。
そうした中、労働生産年齢人口のボリュームゾーンを占めるミドル・シニア層には、更なる躍進を通じて企業組織を支える中核的な役割を担うことが期待されています。
しかし、ミドル・シニア層に対して企業経営から期待が高まる一方、その働き方や就業意識の実態についてはまだ十分明らかになっていません。
そこで、本プロジェクトでは、雇用政策・人材マネジメントを専門とする法政大学大学院 石山恒貴教授をプロジェクトリーダーに迎え、
ミドル・シニア層の働き方や就業意識に関する実態、およびミドルからの躍進に影響する要因を定量的に調査分析し、実践可能な知見を創出します。

※パーソル総合研究所(旧インテリジェンスHITO総合研究所)「労働市場の未来推計」より
 http://hito-ri.inte.co.jp/roudou2025/

■石山恒貴教授からのコメント:ミドル・シニアがキャリアの時間軸を見直し、生涯にわたり躍進を続けるためには
少子高齢化が進み「人口ボーナス」の状態から「人口オーナス」へと転換した日本では、今後確実に生産年齢人口の減少が進んでいきます。一方で、『ライフ・シフト』(リンダ・グラットンほか著)で指摘されているように、われわれは100年ライフの時代にも突入したのです。日本社会が持続的に成長していくためにも、個人が長い人生で幸福を追求するためにも、ミドル・シニアの躍進こそが最も重要な社会課題のひとつと言えるでしょう。

しかしながら、企業の人事施策において、ミドル・シニアの課題の優先順位は必ずしも高かったとは言えません。重要な課題であることは認識されながらも、その取り組みの難しさ、解決の方向性の不確かさから、後回しにされてきたことが実態ではないでしょうか。

今回、ミドル・シニアが躍進できる職場環境の整備に意欲的な4社の協力を得て、多角的な調査研究が実施されることになりました。ついに、この難しい課題への本格的な研究プロジェクトが始動します。組織と個人双方の視点で、ミドル・シニアがキャリアの時間軸を見直し、生涯にわたり躍進を続ける処方箋を創造していきたいと考えています。

■石山恒貴教授プロフィール
法政大学大学院政策創造研究科教授 石山恒貴(いしやまのぶたか)
一橋大学社会学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科経営情報学専攻修士課程修了、法政大学大学院政策創造研究科政策創造専攻博士後期課程修了、博士(政策学)。
一橋大学卒業後、日本電気(NEC)、GE(ゼネラルエレクトリック)、バイオ・ラッド ラボラトリ-ズ株式会社執行役員人事総務部長を経て、現職。
ATDジャパン理事、タレントマネジメント委員会委員長。
NPOキャリア権推進ネットワーク研究部会所属。

主な論文:
Role of knowledge brokers in communities of practice in Japan, Journal of Knowledge Management, Vol.20 Iss 6,2016.
主な著書:
『パラレルキャリアを始めよう!』ダイヤモンド社、2015年
『組織内専門人材のキャリアと学習』生産性労働情報センタ-、2013年、他

■「パーソル総合研究所」<http://rc.persol-group.co.jp/>について
パーソルグループの総合研究機関として、「人と組織の成長創造」に向けた調査・研究、コンサルティングサービス、人事関連サービスの提供を通して、企業の持続的な成長をサポートしています。

■「PERSOL(パーソル)」について
パーソルは、2016年7月に誕生した新たなブランドです。ブランド名の由来は、「人は仕事を通じて成長し(PERSON)、社会の課題を解決していく(SOLUTION)」。働く人の成長を支援し、輝く未来を目指したいという想いが込められています。
パーソルグループは、人材派遣のテンプスタッフ、人材紹介や求人広告のインテリジェンスをはじめとし、ITアウトソーシング、設計開発にいたるまで、国内外90社を超える幅広い企業群で構成されています。グループのビジョンである「人と組織の成長創造インフラへ」を実現するために、労働・雇用の課題の解決に総合的に取り組んでいます。

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