株式会社東邦銀行についての文章に、心うち震えて

先々週のゼミで坂本光司先生が紹介したご本は、「日本型「無私」の経営力  震災復興に挑む七つの現場 」(田久保善彦(著))です。その中の東邦銀行の章をゼミ生にコピーして配ってくださいました。

福島県福島市に本社がある東邦銀行の会社の精神(コーポレートメッセージ)は「すべてを地域のために」です。東日本大震災の後、預金通帳やキャッシュカードが流された預金者の方がたに対して、「すべてを地域のために」の精神に基づき、現金の緊急払い戻しの要望に迅速な対応をしたこと、一方、預金者も過分にもらい過ぎた分は後に返金に来たなどして、結果、間違った払い戻しをしてしまう´事故´が1件も無かったことなど、実直な県民性や銀行との信頼関係が書かれています。

この時の頭取の指示は「´事故を起こさないこと´よりも´被災者の役に立つこと´を優先してほしい」でした。「すべてを地域のために」の精神に基づいた頭取の迅速な決断と指示は、フォローワーである銀行員の心に響く強靭なリーダーシップとなって、銀行員は寝食を忘れて奮闘しました。読みながら心がうち震えて泣きました。併せて、ゆでガエルになっている自分が情けなくなり泣きました。頭取の圧倒的な不動のリーダーシップに比べて自分のリーダーシップは偽物で矮小に感じられたのです。

私の祖母の叔父は猪苗代銀行を創立しました。その後、県下の地方銀行が譲渡や合併を繰り返して東邦銀行になりました。ご先祖様に恥ずかしい思いをさせないように、自分の性根を直したいと心底思いました。そのぐらい、頭取の、「すべてを地域のために」の信念の強さに心を揺さぶられたのです。

逆境で人は磨かれる、または、逆境で人の真価が問われる、とよく言われますが、日本には、突発の非常事態にも平時と同じにブレずに「すべてを地域のために」の精神を貫く信念のリーダー、地域のために心燃やすフォロワーたちと、素晴らしい方々がいらっしゃるんですね! 坂本先生の学びに感謝して。犠牲者の方々の鎮魂、そして生きる方々に幸あれ、光あれと祈念して。
M3 本田 佳世子

            

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