迷ったときにはクレドに戻る

毎週、「人を大切にする経営学会」会員に発信されるメルマガ、今週の巻頭言です。

迷ったときにはクレドに戻る

株式会社ツバサ 翼学院グループ
代表取締役学院長 芦澤 唯志

「人を大切にする経営」をテーマとした原稿執筆のご依頼を受けたのですが、何を書いても読者の皆様に「釈迦に説法」であるように思えてならず、遅々として筆が先に進みません。
考えあぐねつつ自社の朝礼に参加し、スタッフとともにクレドの唱和を行っていて、日頃「迷ったときにはクレドに戻る」と述べていることに思い当たりました。
以下、当社のクレドを引用します。

【翼学院グループ クレド】
私たち翼学院グループのスタッフは、「子どもを変える」ことに日々取り組んでいるエキスパートです。「すべては子どものために」を全うするために持っている力の全てを注ぎます。
1.私たちは学習指導、生活支援を通じて子どもが一生涯生きていくための力を培います
2.子どもや家庭をよく見て、自らが提供すべきサービスが何かを常に考えます
3.そのために心身、職業技術ともに研鑽を続けます
4.子ども、保護者、働く仲間、上司に対して嘘偽りなく行動し協働します
5.ツバサグループの発展に尽力することで自らの物心両面を満たしていきます

当社は、発達障害、学習障害、不登校などの様々な困難さを持つ未就学児から大学生までの約400名に対して、学習指導・ソーシャルスキルトレーニング(SST)・就労準備の支援をワンストップで提供している民間教育・福祉機関です。
これまで1000人以上の卒業生が巣立っていった中には、自閉傾向があり学校に通えず成績に1が並んでいた中学生が、放課後等デイサービス「つばさクラブ」でSSTを行い学校に通えるようになり、進学補習の「翼学院」で学習した結果、
都立難関高校に合格して、将来は発達の専門医になることを目指しているというような事例が多数あります。 

事業の性質上、時にはお子さんやご家庭の一時の感情に反することがあったとしても、お子さんにとって「本当に必要なサービスは何か」を真摯に考えて提供する必要に迫られることがあります。
またご家庭から関係機関との調整を求められることもあります。独善的な考えに陥らず、より適切な判断・対応をするためには、一人ひとりが常に心身、職業技術ともに研鑽を続けることが必要です。

しかし一人ひとりの力量にだけ依存するのでは、指導や支援に個人差が生じてしまうだけでなく、スタッフの荷が重くなりすぎてしまいます。
組織全体としてお子さんやご家庭を支えるためには、共に嘘偽りなく行動し協働することが重要です。

このように日々研鑽を重ねて努力を続けているスタッフに、精神的満足だけでなく、経済的にも還元することは経営者の役割です。
だから当社のクレドでは敢えて、物心両面として経済的な還元を先に記述しています。

当社は、社会事業を持続的かつ自立して行うために株式会社であることを選択し、地域の発展や雇用に貢献し続けるべく、社内一丸となって励んでいます。

公共性の高い教育・福祉事業に取り組んできた過程では、民間企業であるがゆえの障壁もありましたが、支持してくださるお客様や地域住民の皆様、活動を理解して励ましてくださる「人を大切にする経営学会」の審査員の皆様のご支援のお陰で、今回、第7回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞実行委員会特別賞の受賞に至りました。

このように当社の経営方針はクレドに集約されています。クレドを、朝礼、終礼でスタッフとともに唱和するたびに、何より経営者である私に向けられたものであることを強く自覚して日々の経営に取り組んでいます。

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