「十勝しんむら牧場」

法政大学大学院 坂本 光司ゼミ、夏合宿、北海道編。
本日は
ネットから
エンドユーザと向き合いたくてミルクジャムを作りました
「酪農家から出荷される牛乳は、どんなに美味しい牛乳を作っても、農協で色々な生産者の牛乳が混ぜこぜになります。そして、自分が丹誠込めて作った牛乳がどこへ行って誰の口に入るのか全く知る事はできません」新村社長。

十勝しんむら牧場、十勝地方の北部に位置する山裾。ここは北海道を象徴する草原と放牧牛ののどかな景色が心和ませてくれる地元の有名スポットです。オンシーズン(4月~12月)にはカフェもオープンし、自家製のミルクジャムやスコーンなどが提供され、景色も味覚も十勝の牧場を丸ごと楽しめる素敵な場所となります。

「酪農家はエンドユーザと直接向き合う機会がないんです。現場に来てもらって牧場というものを身近に感じてもらいたいと思って店を作りました。自分が作った製品の味を直接消費者に確かめてもらうための牧場のショールームのつもりです」と、4代目の新村浩隆(しんむら ひろたか)社長42才。食べる人の健康を考えた商品作りは、牛の健康や、自然への配慮を大切にした牧場作りから全ては始まりました。このしんむら牧場流の酪農スタイルは全国的にも珍しく、未来へ続く農法として今日本各地から最も注目を浴びています。

新村浩隆
【プロフィール】新村浩隆代表(42才)。十勝しんむら牧場4代目。大学卒業後、放牧酪農を海外などで学び新村牧場に導入。土作り、草作り、健康な牛作り、そして飲む人の健康を考えた本物の牛乳作り。自社加工製品と販売により消費者と直接ふれあうことのできる酪農家を目指すとともに、酪農経営の自立と安定に取組んでいる。

美味しい牛乳を搾りたいから、牛を健康に育てたい
「放牧されてのびのびと自然の草を食べる牛の牛乳を飲みたいですか?一生コンクリートの建物から出ることなく、与えられるがままの脂分の多い輸入雑穀を食べる牛の牛乳を飲みたいですか?」新村社長のそんな問いに、今日の取材の答えが全て集約されていると感じました。当然、誰もが元気な牛の牛乳を飲みたいと答えるでしょう?

これという目立った建物(牛舎)もなく、私が近づくと興味津々に近づいてくるしんむら牧場の牛たち。放牧スタイルにすることによって、牛が自由に動き回り、自然に生えた栄養価の高い草を好きな分だけ食べ歩き、太陽を1日7時間も浴びる事でビタミンテイストは満タン。しんむら牧場の牛はみんなストレスなく元気なのです。まるで牛のセレブ社会、食べたい時に食べ、寝たい時に寝る!最高に羨ましい暮らしです。糞尿処理も人間がトラクターでキレイにする手間も省け、それを肥料にまた青々した草が茂るのです。ここでは、牛にできることは“牛の皆さん”にお任せするのが鉄則。このスタイルにより、人間はとってもラクだし、トラクターに使う燃料も削減でき、輸入雑穀の価格高騰に振り回されることもなります。何よりこれが、幸せな牛の本来の姿なのだと言います。

新村社長は全国でも有名な「放牧酪農」のパイオニア。スケジュールがいっぱいでなかなかお会いできない状況なのです。夏場は視察に訪れる人達の対応、冬場は全国各地からの講演依頼に忙しい毎日を過ごしています。放牧スタイルの酪農家は全国でも1%以下、北海道を象徴する放牧風景が見られる酪農家はこの道内でさえわずか5%以下と言いますから、北海道で暮らす私でさえ驚いてしまいます。

しんむら牧場放牧
人なつっこいホルスタイン。見ているだけでのどかな気持ちになります。目を見ながら近づいていくと少しおびえてしまうので、こんな風に警戒した表情に。ごめんね。
牛乳が美味しい!と言ってもらえるのが1番嬉しい

なんだろう!?この味…、それはあきらかに普段飲んでいる牛乳の味ではなかったのです。新村社長にお話を伺いにお邪魔したときのこと。出された牛乳を何気なく飲んで言葉が固まるとは思いませんでした。それはもうソフトクリームのような生クリームのような、なんでしょう…、ほど良い甘みも絶妙で。その感覚を表現するには的確な言葉が見つからず、彦摩呂的に「まるで香り立つ飲む高級スイーツ」とでも言おうか、頭の中でこんなことを考えながら、やっぱり一言目に「美味しい!」。こんな特別な瞬間に普通の表現になってしまったことを悔やんでしまいます。私にとっては初めての味。よく子供たちがイヤがる牛乳独特の臭みは一切なく、例えば“利き牛乳”でもすれば誰でも「しんむら牧場牛乳」と自信を持って正解できるはずです。幸せな牛の牛乳は天然スイーツのように極上の味!飲んでみたくなりませんか?

ミルクジャムはしんむら牧場産牛乳とグラニュー糖だけで作ります。ホントにこれだけの超シンプル製法。これを1~2時間煮詰めてミルクジャムが完成します。まさに素材の味だけが決め手の商品、牛乳に自信があればこそです。今では北海道を代表する人気商品です。
北海道の味、十勝しんむら牧場ミルクジャムやクロテッドクリームを全国の皆様に是非オススメします。人の健康を考え、元気な牛を育て、自然のあるがままに作られた牛乳が凝縮された、地元でも超人気商品です。

豊かな香り立つ加工場内で行われるミルクジャム製造は全てが手作業
牛乳とグラニュー糖だけのシンプルな製品、素材の味だけが決め手

十勝しんむら牧場クリームテラス
〒080-1407
北海道河東郡上士幌町字上音更西1線261番地
TEL 01564-2-3923

取材・撮影・文 TONxTON事務局(東洋印刷)/2014年3月

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