平和園さんで、坂本教授、涙

法政大学大学院 坂本 光司ゼミ、
私より若いが、桝谷 光洋先輩の投稿。
私は初めてだが、桝谷先輩は二度目。
平和園さんで、坂本教授、涙。
噛みきれないミノが多いが、簡単に噛みきれた。

十勝しんむら牧場で、ランチに出たアイスクリームを牧場を後にする時に買い、バスの中で食べた。
帯広駅から新千歳空港まで、短時間の集中豪雨で1時間、電車が遅れた。

桝谷先輩の投稿。
法政大学大学院 坂本研究室 夏合宿訪問メモ

平和園(帯広の焼肉屋さん)

創業者の新田会長には2013年9月にお会いしましたが、今回5年前に就任した三男の二代目社長にお会いすることができました。

社長は、事情があって今回が初めて対外的にお話するんです、との告白から始まりました。

正直、同日9時から16時近くまで北海道光生舎さんの衝撃的な訪問のあとだったので、頭の中は処理できないほど“お腹いっぱい”な状態でした。
しかし、新田社長の胸のうちは想像を絶するものでした。
それゆえ頭の中は更なる状態で思考停止するほどでした。

新田社長は今年50才。
20代後半からある難病に侵されていたのです。そのため今は視力を失っています。

会社を継ぐつもりはまったくなかった社長。
銀行に就職しました。
兄が飲食大手で修行していましたし、長男が継ぐことは当然の成り行きでした。
しかし、会社を継ぐ予定だった長男は不慮の事故にあい、後を継ぐことは叶いませんでした。
兄の思い、兄が弟の銀行就職を“将来の管理役員”だと喜んでいたこと、、。
目が不自由にもかかわらず社長の道を歩み始めました。

平和園さんは帯広一帯で焼き肉店を展開。
地域を大切にした着実な経営。
障がい者雇用率は法定の倍程度です。
新店舗はかなりの間、出店していません。
飲食店は新陳代謝が早い業界にもかかわらず創業59年目。
新規出店しないのに業績は右肩上がり。
原価率を上げてでも安く提供したい理由が同社の強みであり社員さんの力となっています。

こんなエピソードがあります。
2001年BSE問題の時、ある店舗だけは売上が落ちませんでした。逆に20%アップ!
そのお店は帯広の畜産地帯にある店舗でした。
そうです。
平和園さんと取引をする畜産を営む皆さんが大勢お店に足を運んだからです。
“こんなに厳しい時だからこそ、平和園を応援しよう”思いが行動になりました。
しかも4ヶ月間売上増加。
平和園が地域を大切にしてきたひとつひとつの積み重ねがあったからこそ。
これからも地域を大切にしていくことでしょう。

4年前、会長の淡々とお話される姿は今も記憶にありますが、現社長は“誠実”を“絵にかいた”ような方でした。
ちょうど数日前、予期せぬ方から新田社長が難病であることを聞いていた自分。
また昨年11月上旬に新田会長及び社長と電話で続けて30分ほどお話したこと、その時の様子や用件へのお返事への思い。
今になって背景の一端を知ったことや、ものごとの捉え方の濃淡が甘かった自分への感情。

新たな出会いに感謝し、この思いを胸に刻みました。

Postscript
お肉はとにかく美味しかった。
その理由は明確ですよね。

法政大学大学院 坂本研究室 夏合宿訪問メモ(3日目)

十勝しんむら牧場

2013年以来、2度目の訪問となりました。
前回同様『CREAM TERRACE』で食事をいただき、その後社長の奥様のお話を伺いました。
スープカレー、ワッフルセット、牛乳、アイスクリーム、アイスティ、試食用のミルクジャム。
どれもとっても美味しかったです。

概要
現社長は実質3代目
1994年から牛の放牧を開始
当初牛は草を食べなかった(理由は草がおいしくないから)
3年以上かけて土壌を改良
4年目くらいからまんべんなく草を食べ始めた
22区画を個別に土壌分析し必要な肥料を個別に投入
草つくりが進み牛も健康になる
土つくり→草つくり→牛つくりの循環(牛の糞は肥料に)
肥料代減少、牛の世話をする時間削減、重機削減、補助金依存減少、空いた時間を勉強に回せた
おいしいミルクをつかって自社製品開発に注力し2000年4月にミルクジャム(日本初)が大ヒット
TERRACE横の小川周辺はヤギさんが草刈り要員として働く
2016年から三元豚を飼育開始(山林に完全放し飼い)
豚は通常8か月で出荷するが同牧場は18か月も飼育
販売先は福島屋、ネスタ帯広など安売りをしない先を選定

奥様は食品関係の研究所お勤め経験があり、さらに紅茶の研究に詳しく、クローデッドクリームは紅茶好きならではの国内に数少ない商品でした。

クローデッドクリームメモ
脂肪分の高い牛乳を弱火で煮詰めたものをひと晩おいて表面に固まる脂肪分を集めて作られる。
脂肪分は60%程度。
バター(80%)よりは低く生クリーム(30~48%)より高い。

社長はスペインへ出張されていてお会いできませんでしたが、奥様のお話は社長同様に内容の濃いお話でした。
ご夫婦が一心同体で牧場経営に強い思いを注いでいることが実感できました。

2014年に出版された「人に喜ばれる仕事をしよう」(WAVE出版)では、十勝しんむら牧場さんを書かせていただきました。
大学院に入り坂本光司教授のご指導をいただき、人生で初めての出版に関わらせていただいた記念すべき本です。

同社の進んでいる方向は改めて着実で正しいものだと感じました。

これからも注目していきます。

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