伊那食品工業 井上社長の講演
16日に法政大学で開催された「大同生命」さんの寄付講座。
伊那食品工業さん
塚越会長は「理念」
井上社長は「戦略」
と法政大学大学院 坂本 光司教授は言う。
塚越会長の話を聴くと完璧な会社で我が社は「無理」と思うが、
井上社長の話を聴くと「いけるかもしれない」というキャラも合って近づけると思わせる。
10年前の前回の母校の法政大学の講演では「オーナス?ボーナスじゃないの?」
今回の校舎は富士見ゲート、今年できたばかりだ。
4大生の時には学生運動で試験がレポートになりフランス語は試験だと受からなかったが、フランス語を含め数か目単位をもらえたようだ。
面影もないキャンパスや飯田橋駅のホームが過激派で埋め尽くされたこともある。
私も法政の2-3年後輩で、レポートに助けられた。
最初の授業で参考文献をメモして、朝日新聞の奨学生で朝刊・夕刊配達、集金等をやっていたので出席が絶対の英語とフランス語の授業は他のクラスの授業を受けて、試験直前の授業に出席して試験問題について聞いて試験に臨んだ。
ある授業、試験直前と思ったが休校になり前週に試験問題が提示されていた。
試験に臨んだ。手も足も出ないのでダルマの絵を描いて、「手も足も出ません。来年は単位はいりませんが先生の授業を受講します」と書いた。
結果はA。結果としてその授業には出なかった。
塚越会長も井上社長も私も今、伊那食品工業さんを受験していたら、不合格だろう。
人口オーナスとは、
15~64歳の生産年齢人口が減少し、それ以外の従属人口(0~14歳の幼年人口と65歳以上の老年人口の合計)が増加する状態。
全人口に占める生産人口の比率が低下するため、経済成長率や貯蓄率の低下、社会保障費などの国の財政支出増大などの問題を引き起こす。
日本は1990年代なかば以降、人口オーナス期に入り、社会保障費の負担増により年金支給開始年齢を後ろ倒しにするなどの措置をとらざるを得なくなった。
人口ボーナスはその逆を言う。
井上社長、自社へのボーナスは売上高5%を将来の投資に充てるとした。
会社の風土、「いいのは本人の力ではなく全体の力」。
同社の商品は、日頃、食べている色々な食品や化粧品に僅かずつ入っている。
食品や化粧品から「いい会社をつくりましょう たくましく そしてやさしく」をいただいている。
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡の支店・営業所には「かんてんぱぱショップ」が併設されている。
東京支店は初台にある。
http://www.kantenpp.co.jp/papa_shop/html/shop_tokyo.html
名古屋は小牧市に小さなかんてんぱばショップがある。
これ以外にもかんてんぱぱショップがある。
https://www.kantenpp.co.jp/papa_shop/html/
井上社長のお父さんが創業したが、倒産も経験し1958年に設立した。
2000万円、現在の10億円の借金をした。
後日、父のノートには「社員を第一にする」という言葉があった。
700キロのものが女性社員の足に落ちた。
無理な投資だったが社員を大切にした。彼女は天寿を全うしたが、孫が入社試験にきた。
「孫か」、「そうです」 即、採用!
48期連続増収増益、2005年に井上社長が就任したが前年に40%の成長があり数年間は減収・減益。
塚越会長(前社長)は48年は私の貢献、減収・減益はお前(井上社長)のせいと言ったとか言わないとか。
寒天市場は創造がないと100億円市場だがトップ・社員の創意・工夫で200億円の市場にした。
500名の社員、来年も21名の新卒を迎える。
「寒天は相場商品ではない」と広告を打ち、業界からは追放され、同社自身で自らやらなくてはならなかった。それが今日を支えている。
まだ100年にはほど遠い、
寒天は1000年続いている生物、年輪経営そのものだ。
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