百寿社会の展望シンポジウム 3/17 

名古屋市の易経研究家の竹村亜希子先生がシェアした投稿。
60歳で定年退職したが、精神力は64歳の今の方が凄さを感じる。好奇心も増した。
竹村先生のお歳は?
知っているが^_^

投稿から。

百寿社会の展望シンポジウム 3/17 ↓
https://www.c-linkage.co.jp/centenarians/
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>「これから先? あと10年は生きたいですね」。広瀬信義さん(左)の質問に笑顔でこたえる渡邉智哲さん=1月9日、新潟県上越市
 
 90歳を超えるほどの高齢になると、それまでのように心身の若さを保つのは難しくなる。でも、そんな人たちの間で、以前とは違う「幸せ感」を抱くようになる人が少なくないことがわかってきた。長い人生を歩んできた人たちの心の中に、どんな光景が広がっているのか。
 
 新潟県上越市に住む渡邉智哲(ちてつ)さんは来ログイン前の続き月、111歳の誕生日を迎える。
 
 新潟県庁などで働き、退職後は自宅近くの畑に出たり、趣味の盆栽いじりをしたりした。108歳でインフルエンザにかかったのをきっかけに体力が落ち、いまは市内の介護施設で暮らす。
 
 施設の催しに参加したり、よく訪れてくる家族らと昔の思い出話をしたりするのが楽しい。移動には基本的に車いすを使い、耳が聞こえにくくなったが、日々の生活には満足だ。記者が「若かったころよりも幸せを感じますか?」と聞いたら、「そうですね。幸せ」とこたえてくれた。
 
 100歳以上の長生きの人たちの特徴を調べている慶応大医学部百寿総合研究センターの広瀬信義・特別招聘(しょうへい)教授が、1月の訪問調査で長生きのひけつを問うと、渡邉さんは言った。「笑っていること。怒ることなど、ほとんどありませんね」
 
 総務省の人口推計(昨年8月現在)によると、国内の90歳以上の人は約204万人。100歳以上に限っても約6万8千人にのぼり、その数は増え続けている。
 
 高齢になっても体力や認知機能を保って社会参加する生き方を多くの人が望み、心身の若さを維持しようと努める。
 
 でも、超高齢ともなればいつか限界がくる。広瀬さんらによれば、100歳以上の97%に高血圧や骨折、白内障といった病歴があり、60~70%が認知症を経験するという。衰えが避けられなくなったら、もう希望はないのか。
 
 大阪大の権藤恭之(やすゆき)准教授(心理学)たちが、兵庫県と東京都の70、80、90歳の計2200人ほどに調査したところ、年齢が高いほど運動機能や認知機能は低かった。
ところが、「老年的超越」という指標で示される幸せな感覚の度合いは、高齢の人ほど高い傾向があった。
 
 老年的超越とは、高齢期に高まるとされる「物質主義的、合理的な世界観から宇宙的、超越的世界観への変化」のこと。

スウェーデンの社会学者がとなえた。自分が宇宙という大きな存在につながっていることを意識し、死の恐怖が薄らいだり、他者を重んじる気持ちが高まったりする状態とされる。
日本人向けにこうした気持ちの度合いをはかる質問紙がつくられ、研究に使われている。

 超高齢の人は、ひとりでいてもさほど孤独を感じず、できることが減っても悔やまないようになり、周囲への感謝の気持ちが高まりやすいという。
「成功」や「達成感」を重視する若いころとは異なる、穏やかな幸福感だ。

 「ベッドにほぼ寝たきりでも『昔を回想するだけで楽しい』という人もいる。健康を失ってしまっても、幸せでいることはできるんです」。権藤さんはそう話す。

 ■加齢で自然に変化か

 超高齢になったときに幸せ感を得やすいのは、どんな人なのか。

 東京都健康長寿医療センター研究所の増井幸恵研究員(高齢者心理学)によると、老年的超越を得るのに一番関係しているのは「年齢を重ねること」。

性格や健康状態、生活環境などとの関係も調べているが、年齢ほどはっきりと関係が認められる要因はみつかっていないという。

 年を重ねることがなぜ、幸せ感につながるのか。加齢に伴って心身の能力が落ちていくことを否定的に受けとめすぎないよう、心の状態が自然と変化していくのではないかと推測されている。

 広瀬さんらの調査では、100歳以上の長生きをする人は好奇心が旺盛、社交的、きちょうめんといった特徴があった。

これらの性格は、老年的超越に直接には結びつかなくても、長寿をとげることを通して幸せ感につながっている可能性はある。

 逆に、幸せ感を阻む要因はあるのか。これも明確ではないが、増井さんは「老いることを不幸ととらえて『いつまでも自立していなければ』と思いがちな人は、老年的超越は得られにくいようだ」とみる。同じ高齢者でも比較的若い60~70代のうちは、体をよく動かして社会参加することがすすめられるという。

 幸せは主観的なもので、「何点以上であれば幸福」という客観的な基準があるわけではない。この分野の研究はまだ十分ではなく、わからないことも多い。

 慶応大の新村秀人専任講師(精神神経科)は「老年的超越は、求めて得られるものではない。まずはそういう状態があるのを知ることが大切なのではないか」と話す。

 ■介護の対応改善へ、心境学ぶ

 超高齢者がもつ特有の幸せ感を踏まえて、お年寄りを支える側が新しい視点を持つことも求められそうだ。

 接するお年寄りには、いつまでも楽しく活動的に過ごしてほしい。だから仲間の集まりに誘ったり、運動をするようすすめたりしがちだ。でも一見、じっとしていて孤独のようにみえても、本人は穏やかで豊かな気持ちでいるかもしれない。

 「まだまだ元気でがんばってください」という励ましは、押しつけすぎると本人の幸せ感をじゃましてしまうおそれもある。

 北欧など海外では、施設の介護スタッフらに老年的超越について学んでもらい、介護を必要とする入所者への接し方を改善しようという取り組みが始まっている。高齢者自身に老年的超越について知ってもらう試みをしたら、本人のうつ気分が低下したり生活への満足度が上がったりした、という報告もある。(編集委員・田村建二)

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