、「店が客のためにあるためには、企業は社員のためになければならない」

商業界笹井編集長の投稿。
坂本教授は「教員(教育者)だから」を授業やゼミで何回も言われた。
法政大学大学院 坂本 光司教授の最終講義2/3。

店は客のためにあり
店員と共に栄え
店主と共に滅びる

商業界創立者、倉本長治が商人に伝え続けたメッセージをワンセンテンスにまとめるとこうなります。
従業員満足あっての顧客満足であり、経営者が企業の目的・使命をないがしろにしたとき、企業は社会から放擲されるということです。

先週末に行われた坂本光司先生の法政大学大学院における最終講義で私が学んだことは、まさにこの事でした。

坂本光司教授の最終講義② 企業の目的とは何か
テーマ:本日開店
笹井清範の商人応援ブログ「本日開店」

企業の目的とは何か?
つまり、企業のあり方を問い続けたのが、人を大切にする経営を一貫して提唱される坂本光司先生です。
3月17日に行われた、法政大学大学院教授として最終講義においても、先生の教えはその点にありました。
昨日のブログ「坂本光司教授の最終講義①」に続き、坂本先生の教えをシェアさせていただきます。

先生は愛にあふれる人物です。
とりわけ弱き者に対する深い愛情が先生の研究者、教育者としての本質です。
多忙なご自身でありながら、常に他者を気遣い、己を後とするお姿をたびたび目にしてきました。

それゆえ、先生の経営学の根本にも愛と真実があります。
「企業経営の最大の目的・使命は、業績を高めることでも、ライバル企業との勝ち負けを競うことでもない」と先生は断じ、「関係する人々の幸せの追求・実現にある」と説きます。

では、「関係する人々」とは誰のことでしょうか。
先生は、その優先順に5人の人々を挙げてくださいます。

①社員とその家族
②社外社員とその家族
③現在顧客と未来顧客
④地域住民とりわけ障がい者など社会的弱者
⑤株主・関係機関

この「五方よし」の企業経営のあり方にこそ坂本イズムの真骨頂があります。
このとき重要なのは、筆頭に「社員とその家族」が挙げられている点です。
多くの企業が「顧客第一主義」を掲げる今日にあって、なぜ「社員第一主義」を唱えられるのでしょうか。
坂本先生は、最終講義でもこう述べられました。

「顧客が喉から手が出るほどほしい商品を創造するのは社員だからであり、また顧客が感動してファン化するような価値あるサービスの提供者も社員だからである。
つまり、『ES(社員満足)なくしてCS(顧客満足)なし』なのである」

かつて商業界創立者、倉本長治は「店とは何か?」、つまり店の目的を問われ、こう断じました。
「店は客のためにある」
そして、倉本の思想は続きます。
「店員と共に栄える」

つまり、「店が客のためにあるためには、企業は社員のためになければならない」と倉本は主張し、さらにこう付け加えました。
「店主と共に滅びる」
そう、経営者が企業の目的・使命を誤ったとき企業は社会的使命を失うのです。

坂本光司先生と倉本長治――私のメンターであるお二人の共通点を、最終講義から学びました。
続きはまた次回。

了解をいただいて笹井編集長のブログより転載させていただいた。
53歳、切れ味は鋭い。

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