小松製菓【No5書籍紹介『むすんでひらいて』著者;小松シキ】

 今回は先週に引き続き過去の坂本先生のゼミや授業の中で必ず学ぶ全国のお菓子メーカーさんの中から、ありえないほど壮絶な人生を歩まれた小松製菓 創業者の小松シキさんの書籍をご紹介させていただきます。

 この本は、南部せんべいで有名な株式会社小松製菓;創業者の小松シキさん(大正7年生まれ平成14年84歳にて没)の自伝となっています。

http://www.iwateya.co.jp/

 全230ページありますが、小松製菓のお話は半分以上読み進めた149ページからはじまります。小松製菓を知るためには、それまで数十年におよぶ小松シキさんの過酷な人生なくしては語ることができないのです。

 わずか11歳の時に経験した、死と隣り合わせの雪山の場面から始まる1ページ目を読んだだけで、圧倒的な世界に引き込まれていきます。
 ・幼少の時からほとんど子供らしく過ごすことができずに苦労や理不尽な思いの連続
 ・わずか11歳で奉公にでること
 ・14歳の時には2か所目の奉公先を飛び出し商人になることを決意
 ・母や姉と共に辛い経験の連続
 ・やっと心が癒えたころにさらに大きな不幸が待っている
戦争前の時代とは言え想像を絶する人生です。

 そして、この本の文章は最もつらい経験をした人でなければ思い浮かばないような言葉で綴られていて表現の凄みを感じます。人生の難局に翻弄されながらも強く生きる姿は涙なしには読みすすめることはできませんでした。

 “シキちゃん、あんたのする仕事は、他の子と、どこか違う。いつか、あんたは何かする人だよ”
 “小松さん、いい機会ではありませんか。思い切ってやって御覧なさい。あなたなら、どれだけ借金しようと、必ず返せる人だ。私が保証人になりましょう”

 人との出会いがあったことで、シキさんが生きる望みを捨てることなく一生懸命に生き、自分にないものを感じとって人として愚直に学ぶ姿勢が、いつの日かシキさんを助けてくれる人がまわりに現れた人生です。

是非一人でも多くの方にこの本をお読みいただきたいです。
 タイトル;むすんでひらいて おばあちゃんの南部せんべい物語
 著書;小松シキ
 出版社;IBCビジョン

***補足***
この投稿では2012/4~2018/3までの6年間法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室で経験した【いい会社視察】・【プロジェクト】・【授業で学んだこと】を中心に、毎週火曜日にお届けしております。少しでもお読みいただく皆さまのお役に立てれば嬉しい限りです。個人的な認識をもとにした投稿になりますが、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(桝谷光洋)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です