最新の人手不足倒産の現状と対応

5月2日のTV東京系列の「未来世紀ジパング」は大変参考になった。
番組の概要と私のコメントだ。
経営のヒントになれば幸いだ。

番組の概要
テーマは、「人手不足倒産の現状と対応」だが、以前とかなり変わった。

1.神奈川県のある会社が倒産した。かなりの数の自治体から配管公共工事の受託をしていたが、段々と納期が守れず行き詰まったようだ。
休みの日も朝早くから仕事をして、トラック等の車は全部、新車だったようだ。仕事はあったのに倒産した。

2.帝国データバンクによると、人手不足倒産の統計を取り始めた2013年から年々増えて2017年は前年の79件から114件と40パーセント以上、急速に増えている。

3.以前の3Kは
「キツイ」、
「キタナイ」、
「キケン」、
だったが、
今は、
「帰れない」、
「厳しい」、
「給料が安い」、
の3Kになっている。

4.タクシードライバーも人手不足で業界のドライバーの平均年齢は58歳で年々高齢化している。
日の丸自動車は600台を保有しているが、昨年から日本在住の外国人の男女を正社員として12か国30人を採用している。
20代からと社員の平均年齢を下げている。月収80万円の話も聞き夢を持っている。正社員として外国人を採用するのは少ないので外国人が安心して働ける。

5.東京都の西新宿の行知学園、大学受験のための予備校だが、先生も生徒も皆中国人だ。
生徒数は2300人、最近、日本に来た人たちばかりだ。2017年度は東大に16人、京大に20人、早稲田に112人、慶応に62人の合格実績を持つ。

秀才が揃っている。背景には、中国の大学受験制度では出身地別に実質、入学数が決まっていて地方出身者は北京等の著名大学には入学しにくいことがあるようだ。

知野コメント
1.企業は社員とその家族の幸せを図ることが第一だ。儲けると思っても、慌てず騒がず、企業の継続を最優先したい。
儲かるようであっても必要以上に手を伸ばさないこと。注文が殺到しても、我が社が責任を持てるのはここまでです、誠心誠意努めますの対応が良いと思います。
多くの企業で失敗するのは資金繰りを考えていないことです。売れても借金をしている限りは、商品仕入代や人件費、外注費等の借金も多くなります。売り上げか増えれば借金も増えることを頭に入れておいて欲しいと思います。

最近、無理な投資をした、させたシェアハウスが問題になっていますが、入居希望者は頭打ちになることは目に見えています。
融資銀行もめちゃくちゃですが、投資者には儲けることしか頭になく冷静さを失っています。同情はできません。

4.外国人、障がい者、女性、高齢者は、これからの働く主役です。主役の活躍の場を自社で考える時代だと思います。

5.日本に留学している中国人の留学生はマナー、礼儀は日本人以上だと思います。

次週に続く。

「人を大切にする経営学会」 中部支部
知野 進一郎

写真は、元・法政大学大学院 坂本光司ゼミの中国からの留学生、沈さんです。
3月に母国中国の双童日用品を訪問して、楼会長の通訳を務め、楼会長から次の言葉を引き出しました。現在は東京のアタックスに勤めて中国との窓口役を務めています。

楼会長、
「社員を大切にしているから利益が出ている。ストローという産業は儲けにくい。でも、ストロー産業に進出することはそんなに難しくない。
中国では、数千社のストロー会社があるが、双童ストローだけが儲けている。それは社員を大切にしているから。

私自身がお金を儲けているのではなく、社員みんなが儲けたお金です。

感情だけの経営(人に優しくするだけ)だけではダメで、厳しさも必要だ。厳しさは品質に出てくる。感情だけの経営はやらない方が良い。

社員とトップ・企業の双方向でお互いの気持ちを理解していることが大切だ」。

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