株式会社マルト【No14いい会社視察2017/9/3】

今回は2015年3月の「第5回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」にて経済産業大臣賞を受賞された『株式会社マルト』さんをご紹介致します。
2017年9月に坂本ゼミ夏季合宿先のひとつとして訪問させていただきました。
http://www.maruto-gp.co.jp/

株式会社マルトは福島県・茨城県を中心に生鮮食品・加工食品・雑貨・衣類、調剤薬局を主な事業として36店舗を展開する小売業です。
従業員2300名、グループ売上850億円(平成28年)
日常型しあわせ創造企業を目指して土日の大量買いではなく月~金の平日に食品を中心に来店いただくことで地域になくてはならないお店になっています。
その結果、地域における食品部門シェア50%、医療品部門シェア65%を誇ります。
店作りは大手資本のような大型店ではなく、1000平米規模の小規模店を中心としています。

同社の現社長は3代目の安島浩氏です。
創業者(祖父;安島松太郎)は明治25年に雑貨商として創業。
2代目(父;安島祐司)が昭和39年にスーパーマーケットに転換させました。

安島浩社長から2時間ほど講演を伺った内容から印象に残ったことを挙げてみます。
・財務体質の強さ(実質無借金経営)
・すべてのグループ会社、すべての店舗は黒字でなければならない
・店舗の利益が3%以上でなければ出店しない
・商売とは心からありがとうと言ってくれる友人をつくること
・成長ではなく膨張は会社をだめにする。膨張させるな
・会社は社長の力量以上にはならない
・障がい者雇用率は4%。

また、地域住民とのつながりや貢献を大切にしています。
・地域のライバル店が倒産した時は事業を継承してグループ化
・老舗百貨店が廃業の際は地域の安定を第一優先に考え商品在庫を言い値で購入することで支援
・“地域住民の30%を海外旅行に連れていきたい”という創業者の思いから生まれた企画は、大手旅行会社と初企画した際に100名集まればよいと言われたところ580名も集客。今では毎年の恒例行事となっている
・地域のスポーツ・文化事業を積極的に支援
・親子の健康促進のために食育活動を実施

人財育成・教育システムも特質すべきです。
・人事部は“人を育てる部”
・従業員のやる気作りが大切。社員の潜在能力を高めることが会社の成長となる
・新入社員研修、1年間のトレーニー制度、海外研修、階層別研修、社外セミナー、パート採用者を対象とした研修など、やる気を出しやすくチャレンジしたくなる人つくり制度が充実
・子供手当・結婚手当・資格取得関連手当や、住居提供・社内預り金制度(利息補助+業績連動利息)など生活支援が充実しており従業員が安心して長く働ける職場

情報システムを社外に広げた仕組みと位置づけ活用していることも大きな特徴です。
・大手IT会社と協業し、国内の先進的な高齢化モデルである同地域の購買データを仕入れメーカーにも公開することで、業界全体の将来の事業戦略や売り場作りに貢献

同社は、経営者が従業員の成長を願って人財教育に力を入れ、従業員は会社にバックアップされながら自身の成長を実感しお客様のために様々な取り組みを生み出して実践するという好循環の会社です。
日常の生活においてこのようなスーパーがある地域が羨ましくなりますね。

***補足***
この投稿では2012/4~2018/3までの6年間法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室で経験した【いい会社視察】・【プロジェクト】・【授業で学んだこと】を中心に、毎週火曜日にお届けしております。少しでもお読みいただく皆さまのお役に立てれば嬉しい限りです。個人的な認識をもとにした投稿になりますが、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(桝谷光洋)

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