「日本の超優良企業の経営学(タイ)~超優良企業には20の法則的特長がある~」

6月26日にタイ、バンコクの日本の東大と言われるチュラロンコン大学で開催された、人を大切にする経営学会会長、人財塾長、元・法政大学大学院教授、坂本光司先生の講演会は500名の予定と聞いていたが、同大学のクリティニー先生の熱意等で600名が集まった。

坂本先生は、どんな講演でも、日曜日の午後に準備をして資料、レジュメを作成し、レジュメにぎっしりとメモをするが、メモは講演のメモというより、主催者と受講者に喜んでいただけるようにと考えたメモだ。

テーマは、「日本の超優良企業の経営学(タイ)~超優良企業には20の法則的特長がある~」でした。

いつも以上に想いが入っていたと思いました。

レジュメは日本語とタイ語が併記され、同時通訳で行われました。
タイ語訳は10数年、日本でタイで坂本先生の考えを研究してタイにも広げようとするクリティニ-先生の訳です。
時間の関係ですべては説明はしませんでしたがレジュメは次の通りです。
坂本先生の講演や書籍でも確認していただければ幸いです・

1.企業とは何か
「現状維持業」ではなく「環境適応業・変化適応業」である。

「市場対応業」ではなく「市場創造業」である。

「人員整理業」ではなく「人財確保育成業」である。

「業績追求業」ではなく「幸せ創造業」である。

「取引先依存追随業」ではなく「自立・自活業」である。

「我田引水業」では「社会貢献業」である。

「生産・販売業」ではなく「納税業」である。

2.企業は誰のものか
①企業は株主のものではない

②企業は社員のものではない

③企業は顧客のモノではない

④企業は金融機関のものではない

企業は1社だけでは生きられない。

社会皆のもの・社会的公器である。

3.企業の使命・目的とは何か
①全ての行動には目的・手段がある。

②最も重要なことは「何のために」、「誰のために」という目的である。

③企業経営の最大の目的・使命は、「関係する人々の幸せの追求・実現」である。

④業績や勝ち負けは目的ではなく手段もしくは結果に過ぎない。
⑤手段である業績や勝ち負けを重視すると目的である人の幸せの追求・実現が疎かになる。

⑥それもそのはず、手段である業績や勝負を重視した経営は人間をコスト・材料と評価位置づけしてしまうからである。

4.企業経営でとりわけ重視すべき人
並列でなはなく①②③④⑤の順番通りです。
①社員とその家族

②社外社員とその家族(取引先・仕入先)

③現在顧客と未来顧客

④地域住民とりわけ障がい者等社会的弱者

⑤出資者・関係機関

約20名が日本より同行しました。
私は4年半前から法政大学大学院 坂本ゼミで学び人を大切にする経営学会等でも学んでいるので2点を補足させていただきます。
参考になれば幸いです。

「人員整理業」ではなく「人財確保育成業」であること。
JALの再建は評価されていますが、社員の1/3の1万6千人の社員を解雇してその家族までも路頭に迷わせていますので多くの方々を不幸にしました。
役員や幹部は大幅な給与減、賞与は結果として業績が回復するまでは支払わない策があったと思います。

スカイマ-クも破綻しますが佐山会長と市江社長が2000名余の全社員に継続して雇用したので、社員の意識が変わりました。
機種を絞る等の再建策も見事ですが、社員の雇用を継続したことが一番大きいと思います。
中部国際空港と那覇空港を2往復でスカイマ-クを利用しました。
アテンドさんが余裕のある時に聞きました。
破綻前は社員の意見は聞いてくれなかったが、パイロットとかアテンドとか整備員等の垣根をなくして定時離発着委員会等があります。

定時離発着は見事です。
管制官等も協力していると感じました。
台風の影響で那覇空港の離陸が数時間遅れました。帰宅できないのでタクシ-代やホテル代も一定額が戻りました。
預けた荷物もタ-ンテ-ブルに到着する頃には届いていました。
羽田空港とタイの空港間は、タイ航空でしたが、片道5時間~6時間かかりますが、エコノミ-クラスでも快適でした。
乗員の気持ち良い対応がそう感じさせたと思います。

坂本先生が訴え続けてきた会社の目的は、
「お宅は儲かっているから、人に優しい経営ができるのではないですか?」
「利益が出ないと人本(人間本意)経営はできないのではないですか?」
と質問されると、私は4年前は回答ができなかった。
3月に中国の双童日用品、ストローの楼会長の回答は迫力があり説得力がある。
身につけて、実行して欲しい。

「逆だ。
社員を大切にしているから利益が出ている。ストローという産業は儲けにくい。でも、ストロー産業に進出することはそんなに難しくない。

中国では、数千社のストロー会社があるが、双童だけが儲けている。
それは社員を大切にしているから。
私自身がお金を儲けているのではなく、社員さんみんなが儲けたお金です。

感情だけの経営(人に優しくするだけ)だけではダメで、厳しさも必要だ。厳しさは高品質等に出てくる。

感情だけの経営はやらない方が良い。

社員とトップ・企業の双方向でのお互いの気持ちを理解していることが大切だ。

坂本教授、楼会長の言う通りたが、日本の経営者はなかなかやろうとしない。

人に優しい経営をやらないで儲けとかシェアを追うと儲けないし会社がやがて滅びることもある。

楼会長の強い信念で社員を大切にしたからという答えは背中が震えた。

タイの手を合わせた挨拶はお互い様、困っている人に手を差し伸べると徳を積み幸せを感じるようだ。

手を合わせた挨拶は人に優しい風土を生むと思う。タイの方が人に優しい
会社が多いと思う。

次週に続きます。

「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎

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