天彦産業さん

3年前の投稿です。

140年の歴史を持つ大阪の天彦産業さん。男性主体の鉄鋼業界で社員40名、内、女性10名。

樋口社長がこんな話もされた。

・制度(産休、育休、介護休暇等)ありきは危険。
先ず、困る時はお互い様という風土を創ること。
何かある時は休めと強制・命令してスタートしている。
風土は、トップ次第、トップが生死を懸けて会社にすべてを懸けているか。
何かあった場合に、社員の責任にせず、社長に責任があると覚悟を決めることだ。

・会社説明会、一次面接は社長が先頭に立つ。
多い時には、2000人応募があったが、景気回復と共に、900人、450人、200人と減少している。
大半の方は、応募数が多い方が優秀な人が採用できると言われるが、「採用する社員数に採用したい応募数」が最高だと思う。
採用を社員に任せると、以前にも投稿したが、優秀な応募者に対する社員の潜在意識が必要な人財を落としてしまう。
トップ自らが最初に登場すると応募者の意識が変わる。
説明会はトップができるし、数千人、何万人応募者があっても、応募者の目を見ながら握手をする、事前に100字以内で入社したい理由を提出してもらう等、方法はある。

・最後の決断は男性が行う。
同じ事を聴いた。岐阜県のLFCさんだ。女性・高齢者・障がい者を雇用されている。お母さん方が手取り足取り、障がい者を共育する。決断は高齢の男性が行う。
女性は優秀でも他の女性より前に出ることを嫌がる傾向にある。幼い頃から女性は並列に歩く。決して前に出ないし後に下がらない。
決断は男性がして、間違っていたら素直に謝罪する。下手な言い訳は女性から最も嫌われる。

・樋口社長が冒頭で「企業30年説」を話された。
どんなにいい企業でもトップの謙虚さがなくなった時に企業は滅びる。
101年を迎えた宝塚歌劇団。常に恒に創造的革新をする。

140年の歴史ある天彦産業さんの5代目樋口社長。
後継者についての質問に「身内、同族で」と言い切った。
身内以外が継承する場合は想定外のお金の問題も発生する。

聞き手のアタックスグループの公認会計士・税理士の西浦道明先生の事業承継論を受講中だ。
承継・継承には、経営者と経営権の問題がある。中堅・中小企業は同族が一番良いと思う。

樋口社長「女性は力仕事以外はできる」。その力仕事もパワーアシストスーツやロボットによって男性の地位が危うくなっている。
残るのは、決断かもしれない。

男は天下を動かす。女はその男を動かす。山本五十六の言葉だが、男性は女性にはかなわないことを自覚したい。自覚すると楽になる。

3回に渡った天彦産業さんの紹介は終わります。

同社のHPを見て欲しい。
樋口社長ブログ「ひばりの囁き」。トラキチである。

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