「人を大切にする経営学講義1-2」~企業経営の目的・使命

(抜粋)、、、企業の真の目的・使命は何なのか。それは「企業に関係するすべての人々の永遠の幸せの追求、実現」である。それは言うまでもなく私たちは、仲間とともに、幸せな人生を送ることが生きる目的であり、夢だからである。

企業の営業マンの最大・最高使命は商品を販売することでも、それを競うことでもなく、「目の前にいるお客様にとっていちばんいいと思うことをトコトンする」ということを、まったくわかっていないのである。そして誠実に生きようとしている顧客や仲間(部下)を逆に苦しめてしまっているのである。

一方、売上高の増加があまり見込めない場合は、企業はもう一つの業績向上の手段である、費用の削減に注力することになる。
具体的に言えば、本来ならば正社員がやるべき仕事を非正規社員にさせたり、三人でやるほうが安全・安心面から考えてよいと思われる仕事を二人にさせたり、あるいは、長時間残業や違法なサービス残業をさせたりするのである。一方で仕入先や協力企業に対しては、一方的かつ大幅なコストダウンを強要するするのである。

こんなことをされたら、社員はもとより、仕入先や協力会社のモチベーションは上がるどころか、下がるのは目に見えている。そして、社員のモチベーションが下がれば、その企業の業績が下がってしまうのは当然なのである。

(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子)

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