タイのクリティニ-ニ先生
人を大切にする経営学会の毎週月曜日のメルマガ。
11月12日の巻頭言より。
タイのチュラロンコン大学商学部
講師 ポンタナラート・クリティニー
今回は初めて人を大切にする経営学会(第5回全国大会)に参加させていただ
きました。場所は慶應義塾大学であり、一般的な学会とあまり変わらない
雰囲気だと思っていました。
しかし、実際に多くの参加者が経営者および起業家の方ばかりでとても驚きました。
皆様がお互いに面識があるようで、会場全体が大変和やかな雰囲気でこちらまでも心が温まりました。
私は仕事の関係で二日目にしか参加できませんでした。実は私は研究者であり、人を大切にする経営をもっと世の中に主張したいが、実証方法や証明の方法がまだ悩んでいる途中です。しかし、今回の二つの発表を聞いて大変勉強になりました。
一つはさくら住宅の小林久久祉様の「なぜこの会社は社員の子供の数が多いのか」のご発表です。調査項目がとても参考になり、調べた事例も大変興味深かったです。
もう一つの発表は株式会社パソナの関口洸介様の「「良い会社で働く幸せ」と「社員の就業継続意思」 との関連性の考察」です。ただ勤務時間を削減するでなく、
最初にやるべきことは仕事の意義及び会社の理念を浸透させることは因子分析によって綺麗に証明されました。あっという間に30分の時間が過ぎました。
関口様のご研究の面白かったことは、信頼できる上司や無理なく働いている
などといった人事の要素を優先順位につけて、経営者がどのように実践すべきかきちんと紹介したところです。
会場で色々な方と名刺を交換させていただきましたが、人を大切にする経営者の皆様は外国人の私にもとても親切であることは大変印象的でした。タイでもこのような心の優しい経営者を集めて、お互いに勇気と知恵を交わせる場を作りたいと強く思っています。
このような貴重な機会を与えてくださった坂本光司先生をはじめ、人を大切にする経営学会事務局、さくら住宅の皆様、参加者の皆様に深くお礼を申し上げます。
*ポンタナラート・クリティニー氏は第5回全国大会にて特別講演2にて
「人を大切にする経営は世界にも通用できる:タイの事例から」をテーマに
ご登壇いただきました。
知野追記
1日目の最後に慶應義塾大学大学院 幸福学の前野隆司教授が坂本先生の考えを証明した。
クリティニー先生の研究にも弾みがつくと思う。
前野教授の資料、全49枚です。
https://www.dropbox.com/s/kesg3cv8v6iaet9/maeno.pdf?dl=0
前野教授の昨年の11月の講義を公開している。47分余りで、15日の前野教授の講演を彷彿させる。西精工の月曜日に出社したくてたまらないワクワク度は現在90.9%になっている。 https://youtu.be/SYCLJ8ZSYqQ
「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎
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