かんてんぱぱガーデンで迎えた新たな時代

 今年の3月1日に、人を大切にする経営学会人財塾第一期生の有志の方たちと人を大切にする経営学を学びはじめてから一度は訪問したいと思っていた伊那食品工業株式会社様を訪問することができました。当日は、社員の皆さんによる朝の掃除から朝礼を見学し、塚越寛最高顧問(※)と一緒にラジオ体操にも参加させて頂きました。その後、井上修会長から経営に関するお話しを聞いた後、かんてんぱぱガーデンと工場見学もさせて頂きました。人を大切にする企業様としてあまりに有名な同社ですが、訪問してみて想像以上に素晴らしい風土の企業だと感じました。
 井上会長のお言葉からはいつも多くを学んでいます。今回のお話しも心に響くものでした。特に心に残ったのは「これまでは誰よりも会長を支える社長であった。これからは誰よりも社長を支える会長でありたい。」と仰っていたことでした。井上氏は、2005年に塚越氏に替わって社長に就任される際に、創業者であるご自身の父の言葉「つぶしてくれちゃあ、困るでな。」を胸に「世界で一番目立たない社長になる。」と決心したとの逸話は有名です。「天の声に照らし合わせれば、私事など取るにならぬ。」「これからは社長を立てて、世界一目立たない会長になる。」と心に決めてのお言葉なのだと、胸が熱くなりました。
 社員の皆様の見学者の私たちへの対応はとても温かく、是非またゆっくり訪れたいと思い、同社を後にしました。
 1カ月後の先日4月1日、縁あって夫と小3の息子と家族3人でかんてんぱぱガーデンを再訪しました。広大なみどり溢れる敷地を散歩し、かんてんぱぱショップの一角にあるガラス張りのテラスで試食の寒天ゼリーを賞味しながら新元号発表を迎えました。試食を終え元号発表のニュースも確認したのでショップで買い物をと店内に入ったら、早々と顧客の目につく数カ所に新元号を知らせる「祝・令和」と印刷された張り紙がされていました。その後に訪れたレストラン「栃の木」、野村陽子植物細密画館、かんてんぱぱホールにも「祝・令和」の張り紙がされており、レストランでは席に案内されてすぐに「祝・令和」と書かれた寒天きなこプリンをサービスでふるまって頂き、大変驚きました。同社製品の食べられる寒天フィルムに印刷されており、顧客の心をつかむと同時に製品アピールもしっかりするすごいサービスに、また一つ学ばせて頂きました。
 ショップやレストランで社員さんから受けた対応は、家族で旅行者として訪れた今回の方が、より満足度が高かったです。思うに、前回の井上会長にご対応頂いた視察者でも、今回のように一旅行者であっても、社員の皆様の対応は変わることなく、そのため一旅行者として訪れた今回の方が社員の皆さんと一対一で接する時間をゆっくり取れたからなのだと思います。一人一人を大切にするかんてんぱぱのおもてなしに感動です。
 かんてんぱぱガーデンの健康パビリオン内のシアター入口には百年カレンダーが掲げられ、同社が創業100年を迎える2058年6月2日には赤ボールペンで「100周年」と書かれています。塚越氏が書いたのだと前回の訪問時に教えて頂きました。
 今回、新元号発表とともに2019年度の始まりをこのような形で迎えたことは決して偶然ではなく、今後の自分の学びと実践に向けての決意を新たにする重要な機会であったと感じています。2058年には人を大切にする経営こそが真の経営学であるとして世の当たり前になっています。その当たり前になる日が一日でも早まるよう、尽力していきます。

※2019年2月28日の株主総会において、表取締役社長に塚越英弘・前副社長が選任され、井上修・前代表取締役社長は代表取締役会長へ、塚越寛・前取締役会長は最高顧問へ、それぞれ就任されました

人を大切にする経営人財塾 松久 知美

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