株式会社まるおか【No55いい会社視察2017/7/14】

今回は2017年7月に坂本ゼミの出版プロジェクトの取材にご訪問した『株式会社まるおか』さんをご紹介致します。同社は、以前はごく一般的なナショナルブランド製品を中心に販売する“下請けのようなスーパー”でしたが、父から継いだ2代目の丸岡社長が、厳選した商品を全国から見つけ出して販売する食品スーパーに変貌させています。
そこには、“医食同源”、“食は命”など大切なメッセージが込められています。
10連休に是非足を運んでみませんか?(4/28と5/5の日曜日以外は通常営業です)

●概要 http://www.e-maruoka.jp/

株式会社まるおか (2017年のHPより)
所在地 群馬県高崎市棟高町1174-1
代表 代表取締役社長 丸岡 守
設立 1968年3月   資本金 1000万円   年商 8億5000万円    従業員数 31人(パート含)
取引商品 生鮮食品、一般食品、惣菜
<経営理念>
1.お客様の満足
2.従業員の幸せ
3.より良い社会づくり
  ー 良い社会とは、病人を減らし、健康人を増やしていく社会 ー
<営業方針>
基本テーマ『医食同源』
1.良い商品の開発と販売 (良い商品とは、おいしくて安全で健康な商品)
2.楽々創造 (忙しい現代女性の料理代行—便利屋—)
3.食意識の改革 (食の啓蒙活動・食のルネッサンス・食医学)
4.目標利益の確保 (更なる再投資のために・お客様へ従業員へ)

●欧米型経営から脱却し本物志向を極めたまるおかスタイル
大学卒業後に創業者の父から事業を引き継いだ現丸岡社長も当初は誰もが知っているナショナルブランドを売っていましたが、大手スーパーと価格競争にならざるをえず勝ち目はありません。
日本では、当時からスーパーの経営スタイルは主に米国からもたらされたノウハウを取り入れて、広告宣伝された商品の品ぞろえや価格、店舗レイアウトや効率を武器に販売をする方式が主流でした。

●こだわり商品への経営シフト
丸岡社長は別の土俵を作って戦うしかないと考えます。
同時に、“美味しいものが食べたい” “大量生産・大量消費の食べ物は美味しくない” と丸岡社長が考えたことも手伝いました。
“医食同源”、“食は命”、そんな想いと共に、丸岡社長は全国に赴き、商品を探し続けました。今から30年ほど前、創業20年目くらいから扱い商品が変わっていきました。
例えば、3年かけて認可をとった無殺菌牛乳があります。日本で唯一の牛乳です。どの牧場では1日8時間清掃をするという努力の積み重ね。
今では取り揃えているアイテムは約6000、現場の各部門が仕入れを担当。仕入先は約600社に上ります。
お店は1店舗のみと決めています。現在は社長の目が届く範囲が最適だと考えています。

●勉強熱心な社長、店内のさまざまな工夫
“人の細胞は1年間で95%入れ替わる。60兆個ある脳の細胞は7年で入れ替わる”
“マクガバンレポート(フォード大統領時代)は現代の食生活の研究したものとして参考になる”
“アーミッシュ(アメリカの民族)にはアレルギーがない”
店内の多くの張り紙・・・20年くらい前から始めた取り組みです。きっかけは富山県のあるスーパーに行った際、社長の想いがたくさん書いてあったことからです。
簡潔でわかりやすい説明が手書きで書かれ、現在の食生活への課題や気づきを与えてくれます。
社長お勧めシール制度・・・30年位前から実施していて、社長厳選のおすすめ製品にはオリジナルシールが貼ってあります。現在100種以上あります。

●和食文化への愛情
“日本に豊かな和食文化が存在していた時期は戦前まで”といい、戦後はアメリカ食産業が導入されたことで日本人の味覚が低下するなど和食文化は衰退していると言います。
品種改良された野菜は効率や流通を重視していないために栄養素や味が落ちています。
“美味しいものを売りたい、食べたい。人は美味しいものを食べたい”、“仲間が増えてほしい”、丸岡社長は仰いました。

●パートさんの要望から定休日を日曜日に変更
約30年ほど前は毎週月曜日を休みにしていましたが、今では日曜日を定休日にしています。社員やパートさんは当然日曜は営業をするものだと理解していたとはいえ、親戚の冠婚葬祭などに参加できないことは家族にとっても本人にとっても辛い状況でした。そこで思い切って日曜を休みに変更し、働く人を大切にした経営がなされています。日曜定休による売上減収は実際のところ殆どなかったようです。
現在の営業時間は11~20時。早朝や深夜勤務はなく非常に働きやすい環境となっています。
また年末年始も4日間の休業や誕生日休暇制度もあります。

●最後に
スーパーまるおかの名は、今回のご訪問で初めて知りました。その後個人的に数回伺わせていただきましたが、そのたびにどんな商品に出会えるのか楽しみでなりません。
スーパーに一歩踏み入れば、アンテナを張った自分の情報がアップデートされ、知っている販売元が増え、安心安全な食への理解が深まっていくことがうれしさになります。
群馬県高崎市まで行く価値は必ずあります。
10連休に是非お出かけください。(4/28と5/5の日曜日以外は通常営業です)

***補足***
この投稿では2012/4~2018/3までの6年間法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室で経験した【いい会社視察】・【プロジェクト】・【授業で学んだこと】を中心に、毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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