『革命への参加』

 2年前、新生銀行主催のセミナーで、初めて、坂本光司先生のご講演を拝聴致しました。『企業最大の目的・使命は、関係する人々を幸せにすること、「五方良し」(①社員とその家族、②社外社員とその家族、③現在顧客と未来顧客、④地域住民、とりわけ障がい者や高齢者など社会的弱者、⑤出資者ならびに関係機関、の重要な5人の幸せの追求・実現すること、そして、この順番も大事なのです。』というお話に、バットで頭を殴られたような衝撃を受けました。
 早速、坂本先生の著書「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズ全巻を購入し、拝読致しました。移動の新幹線、飛行機の中で読んでいると、そこに書かれている会社、経営者のお話に、思わず泣いてしまい、周囲の方々の目には奇異に映っていたと思います。全巻読破して、他の著書も拝読して、居ても立っても居られなくなり、坂本先生に手紙を書きました。すると驚いたことに、坂本先生からすぐにお返事を頂きました。三重県津市で行われた講演会でお会いし、名古屋駅までの移動時間と名古屋駅の喫茶店で、マンツーマンのご指導を頂きました。本当にありがたい、一生忘れることのできない、素晴らしい時間でした。その後、「人を大切にする経営学会」に入会させて頂き、企業訪問にも参加させて頂きました。

 私は、投資会社「燦キャピタルマネージメント株式会社」を創業し、経営をしています。「21世紀の北浜銀行」(次回ブログで説明致します)を目指して、1997年に創業、2006年12月に東証JASDAQに上場、2008年リーマンショックでファンドビジネスをしていた約60社の上場会社が破綻していく中、西日本で唯一生き残りました。しかしながら、約1,000億円あったファンドも毎日約100億円単位でなくなっていき、資金をなんとか借りてくれと頼み込んできていた銀行群からも貸し剥しにあい、人もドンドンと離れていきました。
 この10年、会社を潰さない、生き残るためだけの戦いをしてきました。しかし、当社の20倍、30倍のファンドを組成していた会社群が破綻し、市場から退場していったのに、当社だけが生き残ったのには、理由があると思っています。創業の精神に立ち返り、再び、「21世紀の北浜銀行」を目指すと心に誓った時に、坂本先生と出会いました。

 この4月から「人を大切にする経営学会」大学院事業「経営人財塾」の門を叩き、第二期生として、入塾させて頂きました。この経営人財塾は、坂本先生が提唱される「人を大切にする経営学」とは、人を「経営のため」「企業の業績や効果・効率を高めるため」の手段や資源と見ず、目的とみる経営学を学ぶ塾です。この1年間、しっかりと学ばせて頂き、同時に、当社と当社グループ、当社または当社ファンドで出資させて頂くベンチャー企業群に、良い影響を移植できるように、努力精進したいと思います。

 既に、3回の講義が終了しましたが、毎回、何故こんなにも早く時間が過ぎるのか、と思っています。本当に面白く、意義深い時間です。坂本先生が、第1回の講義時におっしゃいました。「これは、『革命』なんです!」と。身震いが致しました。この素敵な『革命』に、革命軍の一員として参加させて頂いていることに感謝しながら、誇りをもって、塾生としての日々を過ごしたいと思います。
                          経営人財塾第二期生・前田健司

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