ふくしまの酒~逆境に生き延びる勝つチームづくり
渋谷でのふくしまの酒まつりに行ってきました。52蔵250銘柄が勢揃い。7年連続金賞受賞数日本一の偉業を成し遂げたふくしま!酒造組合役員に勝敗をお聞きしたところ「杜氏が若く、鈴木先生のご指導を素直に受け入れてきたから」と仰っていました。鈴木先生とは、世界の鈴木先生と呼ばれる、福島県清酒アカデミー技術指導者の鈴木賢二先生です。たまたま世代交代で杜氏らの年代が若いそうです。
またある酒蔵社長は勝因を、鈴木先生のご指導プラス各企業の努力と述べていました。
思うに、壁を乗り越えていくには、何はなくても自信がまず必要と思われます。毎日のコツコツの継続。それができる仕組みがあったのだろうと思います。
また参加者は、私のような福島県出身者ではなく、他県の日本酒愛好家も多いことに驚きました。日本酒が好きという30代40代の女性らも多く駆けつけているようでした。
逆境に生き延びる組織、チームの作り方を考える上で、ふくしまの酒チームは示唆を与えてくれるでしょう。
最後に、蔵の酒を震災で流されたものの、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターに残っていたわずかな酵母から浪江町の磐城壽(いわきことぶき)を復活させた鈴木大介さん(福島/山形県・鈴木酒造店)に、酒作りの動機をたずねました。「苦しい、悔しい思いをしている人の代弁をしている」と仰っていました。裏返せば、「苦しい、悔しい思いをしている人を磐城壽の酒を作り続けることで、支えたい、癒したい、喜んでもらいたい、光や希望を与えたい」といえるでしょう。
自立にプラス利他の心があってこそ、逆境を生き延び、乗り越えられる、と確信した本田でした。
そして、その場にいて、のびやかな喜びと自分に勝ち続けようとする不屈の精神を感じ、生きる力、元気をいただきました、感謝です。
(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子)
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