働くことの意味

人材塾2期生の夏季合宿に参加し、いくつかの企業様を訪問させていただきました。素晴らしい会社ばかりでしたが、特に印象的だったのは社員さんがやりがいを持っていきいき働いている様子でした。

㈱ラグーナ出版さまでは、精神障がいをお持ちの方もたくさん働いています。精神障がいには社会参加が一番の治療になるとの考えのもと、本づくりを中心に事業展開しています。心のバランスを崩しかねない人生の危機は誰にでも訪れ、誰が病気になってもおかしくないそうです。人生の危機を支えるにはどうしたらいいか、問題意識を持ちながら経営されています。再発を防止する為に、あせらず、ゆっくり、確実に、健康に、体力に合わせ一日3時間勤務からスタートします。社員さん個人の強みを活かすため、人に合わせて業務を分解し、仕事を作っています。業務を細かく分解すると人件費が上がるので、そうならない組み合わせを考えています。社内を見学させてもらいましたが、どの方が障がいをお持ちなのか分からない程みなさん自然にいきいきと働いていました。
  ㈱マコセエージェンシーさまは、オリジナルの会葬礼状を作成しています。悲しみの涙を温かい涙に変える感動的な会葬礼状です。故人が亡くなってすぐの遺族から話を聴きだし、短時間で文章化するのは、精神的につらい作業で、1日に複数作るのは並大抵の苦労ではないと思います。何故そんなにつらい仕事を続けられるのか疑問を持ちましたが、「自分達の仕事がいかにお客様から感謝され、必要とされているかを実感するとやりがいを持って働ける。」という社員さんの研修映像を拝見して、納得しました。自らの仕事の意味や価値を社員さんが理解しているとモチベーション高く目の前の仕事をいきいきと頑張れるのだと感じました。
  ㈱障がい者つくし更生会さまは、廃棄物処理施設の運転・管理を受託しています。社員37名のうち障がい者が32人で、障がい者雇用率は86.5%になります。廃棄物処理のレベルは、全国でもトップクラスとのことでした。「手帳があってもなくても、みんな変わっている人しか集まっていない。個性を活かせる経営をしている。」ご説明いただいた専務の考え方に、人にやさしい風土が滲んでいました。スタッフがいかに成長してくれるかを一番に考え、「この仕事は大切な仕事だ。」と社員さんが思える仕掛けをしています。仕事ぶりを見てもらい、「すごいね。」と言ってもらえる場が継続して用意されています。工場見学の際に、作業ラインを止めて、誇らしげに作業内容を説明して下さった社員さんはいきいき働いて見えました。

日本理化学工業㈱の大山泰弘さんの書籍に人間の4つの幸せについて書かれています。『①人に愛されること、②人にほめられること、③人の役に立つこと、④人から必要とされること。人間の幸せは、働くことによって手に入れることができる。』合宿で訪問させていただいた企業さまは、いずれも社員さんが仕事を通じて働く幸せを実感できていたからいきいきとして見えたのだと感じます。仕事の報酬は仕事(を通じて得られる幸せ)と言われます。働くことの意味は仕事を通じて幸せになることなのかもしれません。暖かいこころを持ち、たくさんの付加価値を生み出せる仕組みをつくり、社員さんの幸せを実現しているよい会社を訪問させていただきました。

人財塾2期生 長田 慶洋

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