経営理念、さらに個人理念

経営理念、さらに個人理念

他社の理念に触れることで、自社の理念を高められます。

「いい経営理念が会社を変える」(坂本光司教授&坂本光司研究室)(ラグーナ出版)のご本には全国56社の理念経営の取り組みがまとまっています。「理念の意味・思い」「理念の浸透策」「将来ビジョン」の3節からなります。以下は例です。

【オタフクソース】(食品製造業/広島県広島市/創業1922年)
食を通して「健康と豊かさと和」をもたらし、笑顔あふれる社会に寄与します(「使命観」より)
一滴一滴に性根を込めて、自然の美味しさと安全・安心を追求します(「ものづくり」の心より)

【合掌苑】(社会福祉事業/東京都町田市)
人は尊厳をもち、権利として生きる

【カイハラ】(デニム製造業/広島県福山市/創業1893年)
自然の恵みを生かした最善の経験から、最良のテキスタイルを生み出すことを、永遠のテーマとして社会に貢献する(「企業理念」より)

【黒木本店】(焼酎製造業/宮崎県児湯郡/創業1885年)
焼酎一筋

さらに、個人理念をつくられることをおすすめします。最近感動した個人的な人生の理念と思えるものは、分身ロボット研究者の吉藤オリィさんがFacebookに掲げていた文章です。

『自分の為だけに戦い頑張り続けるのは疲れる。しかし自分達が悩み苦しんだ結果が次の世代の道しるべとなるならば、戦いながら生きた甲斐があるのではないだろうか

壁と向き合い、失敗を拾い集め、人類史を更新するように生きよう
どんな些細な事でも、「できない」と思われていた事が「できる」に変わる瞬間、それは最先端なのだ』

分身ロボットOriHimeの開発者のオリィさんは、5、6年前に仕事のパートナーの番田さんとともに、坂本ゼミにいらして特別講座をしてくれました。オリィさんは、分身ロボットを通して障がい者の方々の就労支援などに貢献されています。

オリィさんの個人理念が素晴らしいのは、視座が高いことです。視座は自分、家族、地域、日本、世界、地球、宇宙、と階段のように高くなります。オリィさんの視座は人類です。

そして創作の苦しみも次世代への貢献を思えば辛くない、むしろ力だ、と利他の心があります。

オリィさんからは、いつも力をいただいています、感謝。

(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子

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