「one team」は不安感が低く、存在感が高い

年間流行語大賞がone teamと決まりました。one teamへの憧れを感じます。

坂本光司先生は会社は大家族主義であるべきだ、と仰っています。結束が固く、一体感のある大家族主義のメンバーは、会社にいて、不安感は高いでしょうか、低いでしょうか?また各自の存在感は高いでしようか?低いでしょうか?

大家族主義の会社のメンバーは、不安感は低くて安心していられるでしょう。またそれぞれが存在感が高くお互いを認め合っているでしょう。結果、幸福感を感じてて、よし、やるぞー、と意欲が高いでしょう。

これをマズローの欲求5段階説でいえば、不安感が低いから、生理的欲求と安心欲求が満足している。存在感が高いから、社会的欲求と承認欲求が満足している。結果、自己実現欲求を発揮できる状態に感情が高まっているわけです。目に見えにくい感情に注目することがポイントです。

具体的な働きかけは、坂本先生と坂本光司研究室のゼミ生でまとめた「日本でいちばん社員のやる気が上がる会社 ー家族も喜ぶ福利厚生一〇〇 」に、実例がたくさんありますので、参考になさってください。

one teamになるための、中小企業の創意工夫の実例がつづられています。こんな会社にいたら、メンバーは不安感が低く、存在感が高く感じられるでしょう。

ちなみに、私はメンタルを、教育者の原田隆史先生から教わっています。良いチームの各メンバーは、不安感が低く、自分の存在感は高いと感じている、と教わったのです。

しかも、メンバーの不安感を下げ、存在感を高める働きかけは、5、6回やって満足して終わりではダメで、100回くらいやって丁度いいと教わりました。

「社長、もういい、気持ち悪いです、やめてください。」と言われるくらいの回数をやってみてください。ご家庭でも、しかりです。

ところで、日本ラグビーチームは、話し合った結果、自分たちチームの理想像を、「憧れられる存在」と掲げたそうです。到達すべきビジョン自体が、燃えてくるものですね。感心しました。

(人を大切にする経営学会 本田佳世子)

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